フライブルク率いるクリスティアン・シュトライヒ監督は、ドイツ複数のスタジアムでサポーターの一部が引き起こしたホッフェンハイムオーナーに対する侮辱的な行為を「耐え忍んではならない」とし、警鐘を鳴らした。ドイツ各メディアが伝えている。
2月29日に行われたブンデスリーガ第24節ホッフェンハイム対バイエルン・ミュンヘン戦で、バイエルンサポーターの一部がホッフェンハイムの出資者、ディートマー・ホップ氏を屈辱するバナーを掲げ、試合は2度中断されることに。プレーは再開されるも、両チームの選手たちは、6-0でリードのバイエルンの勝利が決まっていたなか、残り13分間敵味方関係なくパス交換することでその行為に対して抗議し、ホップ氏への結束を示していた。
また、バイエルンのそのサポーターグループは、同時に開催のボルシア・ドルトムント対フライブルク、数時間後に開催のケルン対シャルケでのそれぞれのホームサポーターとともにホップ氏を侮辱する行為を引き起こすことを計画していた模様。これら2試合でもスタジアム内でホップ氏に対する侮辱行為の取り止めを求める場内アナウンスが流れ、ドルトムント対フライブルクも後半開始直後に一旦中断されていた。
ホッフェンハイム対バイエルンでの終盤の選手たちのパス交換はブンデスリーガでは前代未聞の出来事。29日のドイツ各放送局のニュース番組でもその異例な光景が大きく取り上げられ、国内ではバイエルンを始めとして、ドルトムントやケルンのそれぞれの過激サポーターも批判の的に。そんななか、チームミーティングや記者会見などでサッカーに限らず社会問題や政治について言及することからドイツサッカー界の各方面から絶大な支持を受けるフライブルクのシュトライヒ監督の言葉が注目を浴びた。
同監督はドルトムント戦後の会見で、「これ以上、物事のエスカレートを避けるために、どうしたらいいのか、私にはわからない」と前置きし、ドイツが最近揺らされる事件を引き合いに出しながら次のように述べた。
「ただ言えるのは次のとおりだ。この国においてここ10カ月間、扇動行為、もしくは政治家、ユダヤ人の施設、そしてこの間はトルコのシーシャバー(水タバコ専門店)に対する攻撃という事件が起こり、極めて危険な事態だ。歴史に少しでも興味があれば、ヴァイマル共和政の歴史について調べればいい。するとどの方向に進み得るのか理解できるだろう。人に対する扇動行為は、耐え忍んではならない」
「私は解決策などは知らない。この国の人びとはサッカーを愛し、サッカーには大切な機能がある。ただ、このままこのような方向に進むようであれば、試合を中止し、みんなを家に帰らせることになった場合、私はそれを100%支持する」
「ヨーロッパでは最近、人びと、選手がほかの信仰を持つ理由などから侮辱されるケースが急激に増えている。絶対に受け入れてはならない。そういった行為は絶対に見ぬふりしてはならない。それ以外に方法がなければ、我々はピッチを後にするべきだ。非常に悪い方向に進んでいる。この国のある政党にこれらが利用されるのを見ると、“芽を事前に摘み取れ”(事態が深刻化する前に問題に取りかかるの意)と呼び掛けたい」
さらにシュトライヒ監督は、ドルトムントの過激サポーターが以前のホッフェンハイム戦で掲げたバナーについても言及した。
「ディートマー・ホップが銃のスコープの十字線にとらえられた(イメージのバナーだった)。絶対に受け入れてはならない。それを見て、またどこかから『ではそれを実行しよう』と言い出す頭がおかしい人が現れるからだ」
バイエルンサポーターグループが試合後に出した声明によれば、行為は、ホッフェンハイムとの対戦において今後2年間敵地スタジアム入場禁止処分を科し、ドルトムントサポーター全員に連帯責任を負わせたDFB(ドイツサッカー連盟)に対する抗議と主張し、ホップ氏を侮辱しなければ注目されていなかったとも行為を正当化。ホッフェンハイムやヴォルフスブルク、RBライプツィヒなど企業の資金による急速な強化に対する100年以上の歴史を誇る名門のサポーターからの批判の声には一理あるとしても、シュトライヒ監督の言葉からも伝わってくるとおり、彼らは特に今のドイツでの情勢において、それ以前の問題として、決してやってはならない行為を選んでしまい、逆風を受けることになった。
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March 02, 2020 at 01:10PM
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