
自殺願望をSNSに書き込んだ若者が、それを見た人物に誘い出され、命を落とす事件が絶えない。負の連鎖を断ち切らなければならない。
横浜市の女子中学生の自殺を手助けしたとして、神奈川県警は、さいたま市の28歳の男を自殺ほう助の疑いで逮捕した。男は、女子中学生がSNSに自殺願望と読み取れる書き込みをしていたのを見つけて接触を図ったという。
男は、出会って間もない女子中学生を相模原市の相模湖付近の橋に連れて行ったとされる。女子中学生はこの橋から飛び降りたとみられ、後日遺体で見つかった。
女子中学生が自殺をほのめかしたとしても、それを止めるのが大人の役割だ。自殺を後押しするなど、あってはならない。
札幌市で女子大学生の遺体が見つかった事件でも、死体遺棄容疑で逮捕された53歳の男は「SNSで知り合い、殺してほしいと頼まれた」と供述している。
男は自殺を手助けするとの自己紹介文をSNSに投稿しており、女子大生の他にも自殺願望がある人と会っていたという。
いずれの事件も、死にたいという人と、それを手助けしたい人物をSNSが結びつけていた。この構図をいかに断つかが課題だ。
神奈川県座間市では2017年、SNSに「死にたい」と書き込んだ10歳代から20歳代の計9人が殺害される事件が起きた。
これを受け、国や自治体は、悩みを抱えた人の相談に応じる体制を整備した。しかし、若者の自殺は近年、増加傾向にある。特に女子中高生の自殺は、コロナ禍の前と比べて大幅に増えている。
オンライン授業や行事の中止で人とのふれあいが減り、孤独感や
国はSNSやインターネット事業者に対し、自殺に誘うような書き込みの削除を求めている。自殺関連の語句を検索した人には、即座に支援窓口の連絡先を表示する取り組みも進めている。こうした対策を強化する必要がある。
ひとりで悩んでいる人は、対面式の相談窓口を訪れてみてはどうか。人と話し、共感を得る体験は生きる支えになるはずだ。
孤独や生きづらさをテーマにした小説などもある。こうした本を手に取り、悩んでいるのは自分だけではないと知ることで、前向きになれることもあるだろう。
大切なのは、自殺を手伝ってもらうことではなく、生きる力になってくれる人と出会うことだ。
からの記事と詳細 ( SNSと自殺 悩みを抱えた若者どう救うか - 読売新聞オンライン )
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