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Thursday, August 13, 2020

特撮の神様・円谷英二の世界 ハワイ・マレー沖海戦 類を見ない巨大セットと精巧なミニチュア…GHQが本物と勘違い(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース

 【特撮の神様 円谷英二の世界】  円谷英二が9歳の時、徳川好敏、日野熊蔵という2人の大尉によって日本初の公式飛行が行われた。それを見た円谷は感激して、模型飛行機作りに没頭したという。  1916(大正5)年には操縦士を夢見て飛行学校に入学したが、学校にたった1機しかなかった飛行機が墜落し、夢はついえた。しかし夢は円谷の胸の中でくすぶり続けた。「ハワイ・マレー沖海戦」にはその熱い思いが込められている。  41年、日本は真珠湾攻撃と、その2日後のマレー沖海戦で英国戦艦を沈め大戦果を収めた。これを宣伝するため海軍省が中心となって開戦1周年記念に作られたのが本作。戦意高揚のプロパガンダ映画だが、現代の熱血ドラマとそう違わないのではないか。  ミニチュアセットで精巧に作られた真珠湾を見て、撮影現場を訪れた海軍の上層部は大いに満足したという。円谷による特撮効果が存分に発揮され、認められた。時の宇垣纏・連合艦隊参謀長も戦艦大和の艦内で試写を見て「見事な出来だ」(「戦藻録」原書房)と日記に記している。  だがすんなりセットができたわけではない。軍艦の艦内は機密事項だから、担当士官は「カツドウ屋など信用できん」と撮影の許可を一切認めてくれなかったという。  そこで窮余の一策。アメリカの雑誌「ライフ」に載っていた写真から軍艦や基地などの寸法を割り出し、400分の1のスケールで作ったのだ。  さらに実物大の空母の甲板を作り本物の飛行機を滑らせた。これを実写フィルムと組み合わせることで臨場感のある画面を作り出したのだ。九七式艦上攻撃機が発艦するシーンがその例だ。これほどの大セットは「トラ・トラ・トラ」(1970年の米映画)で実物大の戦艦長門を作った例を除けば、他に類を見ない驚くべきものだ。  ただ試写を見た検閲将校から「これはアメリカの空母ではないか」といちゃもんがつき、危うくお蔵入りになるところだった。山本嘉次郎監督は「資料をみせてくれないからじゃないか」と怒ったという。また戦後、GHQがこの特撮を本物と勘違いして差し押さえようとした話は有名だ。  海をゼリーで表現したのは円谷の発想。一番撮影に苦労したのは水を張ったところにトンボやスズメが飛び込んでくるので追い払うのが大変だったとか。妙なアナログ感に笑える。(望月苑巳)  ■ハワイ・マレー沖海戦(1942年、山本嘉次郎監督) 初公開時の配給は東宝が誕生する前の「社団法人映画配給社」。大日本帝国海軍のパイロットを目指す予科練の詳細な生活を描く。出演は伊東薫、英百合子、原節子ら。

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August 13, 2020 at 02:56PM
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