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Saturday, August 15, 2020

【NPB】お見それしました!我がヤクルトのエースは小川泰弘、君だ!【ノーヒッター達成】|多々野親父|note - note

横浜は本当に暑い一日だった。
おいらは、直射日光を避ける意味も込めて、朝マックを開店直後(朝6時半w)狙いで買いに行き、店を出た瞬間に滝汗になった。いや、お前、夏なんだから当然だろ?と突っ込まれればそれまでだが、このタイミングでもう全開かよ太陽!と一緒にお手上げポーズをして欲しかった、そんな感じだったのだ。
夕方6時にハマスタでDeNA対ヤクルト戦が始まったわけだが、コンクリートが日中溜め込んだ熱を放出している様が画面から伝わるような、そんな状況だった。
そこで、こういう結果が待っていようとは。
THE DIGESTの記事になる。


 8月15日、ヤクルトの小川泰弘がDeNA戦でノーヒットノーランを達成した。昨年9月14日に大野雄大(中日)が達成して以来で、プロ野球史上82人目(93回目)。ヤクルトでは2006年5月25日の楽天戦でガトームソンが達成して以来の快挙となった。
 初回、3番の宮崎敏郎に四球を与えた小川だが、4回までに6点の援護を得ると6回、8回にも四球を許しながらもヒットは許さず。8回は味方のエラーで一、二塁のピンチを迎えたがうまく切り抜けた。
 9対0で迎えた9回は、先頭の山下幸輝が一塁ライナー。続く佐野恵太も「当てた」だけの一塁ゴロ。あと一人となって、代打で登場した乙坂智をフルカウントからフォークでこの日10個目の三振に斬って取り、見事に快挙達成となった。
 試合後のヒーローインタビューでは「5連敗中ということで悔しい心境でしたし、苦しい毎日だった」と心境を吐露。ノーヒットノーランは5回あたりから意識していたというが、「バッターに向かっていく気持ちだけは忘れないようにした」と語った。これでシーズン5勝目。まさにエースにふさわしい快投だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/39b13beb808850c13570a61c363f7b5addb92bc3


正直、5連敗になった時点で嫌な予感があった。
おいらも年をとったということなのか、自分でも驚くほど弱気になっていて、だんだん去年の16連敗を思い出すようになっていた。打てずに負ける、打たれて負けるが、また果てしなく続いていくのか?という気分になっていた。
湿気を含んだ熱い空気が、前向きになろうという機運を挫けさせてもいた。

小川は、4連勝スタートと久しぶりに好調なシーズンを送ってきた。
しかし前回登板は、奇しくも今日と同じDeNA戦で、先発も今永という組み合わせでKOされてしまった。
まさにその再戦となった今日のマウンドで、小川は引き締まった表情を見せていた。
序盤にライトがフライを濱田が落球して出塁を許すシーンが訪れた。だが、無失点で切り抜けることへ集中し、ギアを上げるきっかけにしたように見えた。

我がヤクルト打線が、不振の山田哲人の2点タイムリーが飛び出すなど3点を先制、4回もピリッとしない今永を攻めて押し出しなどで更に3点、と試合の主導権を握った。
小川は回を追うごとに球の切れがよくなり、制球が乱れることもなかった。ノーヒッターを意識し始めたのは5回と話していたが、自分でもいい球が行っているという実感があったからだろうと思われる。
特にストレートとフォークのコンビネーションが素晴らしく、それを見ていた捕手の西田も、見逃しの三振を狙いにいく強気のリードで小川を引っ張っていた。大記録が生まれる時は総じてこんなものなのだろうが、バッテリーの息が合っていた点も、大きな意味があったように思う。高めのストレートで打ち取る度に、小川も自信を確信に変えていったのではないだろうか?

8回、ダブルプレーを焦ったのか、それともノーヒッター達成を目前に緊張もあったのか、ショートからの送球を山田に代わって二塁に入っていた廣岡が落としてしまうハプニングが起きた。記録はもちろんエラー、点差も9点に開いていた中だったが、廣岡は真っ青な顔で小川の元に近寄り、帽子をとって謝罪した。
小川は、恐縮する廣岡へポンっとグラブを差し出し、気にするなという表情を見せた後、DeNAの攻撃をこの回も無失点で切り抜けている。
メンタルも強くなってきているな、と感心させられたシーンだった。

9回も危なげのない投球で、代打で登場した乙坂をフルカウントから高めのストレートで切って取り、小川は二桁奪三振で自身のノーヒッターへ花を添えている。

小川という投手には、これまで何度もがっかりさせられてきた。
昨年は小川監督がキャンプの段階でエースと呼び、2月の時点で開幕投手に指名したほど、期待を寄せていた。おいらたちファンも気持ちは同じだった。
だが、結果は散々だった。
昨年最後の白星を完封で飾った時に書いた記事をご覧いただきたい。


セ・リーグ最低先発投手w(2019年9月20日の記事)
61年ぶりの記録が出て各新聞は阪神近本の名前を大きな活字で伝えた。
だが、8-0で試合に勝ったのは我がヤクルトで、阪神は中日に抜かれて5位に落ちた。まぁ、そんな状態だけどファンは近本で喜んでくれ、そういうことだと理解している。

先発はライアン小川だった。とりたてて好調とは見えなかったが、この日はバッテリーを組んだのが松本で、外角主体のムーチョ中村とは違い変化球主体の配球で臨み、これが阪神打線にはハマった。・・・というか、終盤のこのタイミングになってもあと一本が出ない「病気」を矢野阪神は克服できなかったというべきなのだろう。
小川は145球を投げて2017年以来の完封勝利を飾った。試合後「投げ急ぐことなく投げ切ることができた」とコメントを残したが、おそらくそれ以外言うべき事がなかったんだと思う。全てはカーブとスライダーを多く要求した松本の機転のおかげだったからだ。

これで今季は5勝12敗。失点91、自責点81、被本塁打26は全てセ・リーグワーストだった。目も当てられぬこの成績こそ、今季ヤクルト最下位の要因だったと言っていい。今更完封したところで防御率は4.71、9月19日現在規定投球回数に達している9人のNPB投手の中でただ一人の4点台だ。もう笑うしかない。

小川で思い出すのは、16連敗中の登板で打ち込まれ、降板を告げられ戻ったベンチで泣いたことだ。別に誰かが責める言葉を投げつけたわけでもなかったが、遠目からもはっきりわかるほど目から涙を流していた。あのシーンで、小川のメンタルの弱さを確信した。
小川監督は開幕投手に小川を指名し、ヤクルトのエースという言葉をその理由にした。そんな大黒柱がまだ梅雨入り前の時点で泣く、ファンはそれを見て何を思えばよかったのだろう?少なくともおいらは、あの瞬間に小川の応援をやめた。

ストレートは150キロまで出る。しかもそれを降板間近でも出すことができる。その地力があるから変化球も生きる。目をつぶってえいやと投げ込めば相手打者の打ち損じも期待できる、小川はそういう投手だった。
なのに相棒の中村は常に外角低めを要求し、カウントを悪くするとチェンジアップでストライクをとりに行き痛打される、その繰り返しが今季だった。3球チェンジアップを続ける、それしか投げる球がないという小川が火だるまになるのは当然だった。

小川は毎年キャンプで投球フォームを変えようと試行錯誤を繰り返す。しかし開幕すればライアンの異名の通り左膝を高く上げ、一度下ろしてもう一度上げる二段モーションに戻す。キャンプで費やした練習時間を無駄にしているとしか思えない。来季はもう腹を決め「徹頭徹尾ライアン」で練習しシーズンへ臨んでもらいたい。
哀しいことに、勝ち頭の石川は規定投球回数に届かないまま今季を終えそうだ。セーブや奪三振などのタイトルにも無縁な我がヤクルト投手陣、本気で意識を切り替え2020年に備えて欲しい。


今だって小川を見れば、ベンチで涙を拭う姿を思い出す。
ボンボンゆえに人が好い、そしてボンボンゆえに折れやすい、それが我がヤクルト投手陣のカラーだし、小川もそうだと言われれば納得するしかない。
せっかく大投手になれる資質はあるのに、マウンドではそれを出し切ることができず、志半ばで引退していった投手は嫌と言うほど見てきた。だからこそ、小川には同じ轍を踏んで欲しくはない。あの骨太のストレートを、こんな成績で終わらせるなんて耐えられない。

ノーヒッターは精神力の賜物だ。プレッシャーに耐えた者しか手にできない。
小川は、野球の神様が与えた試練に打ち勝った、それこそ選ばれた者だと胸を張ってマウンドに立て、という啓示でもあるはずだ。
毎試合こんな素晴らしい投球をしろとは言わない。だが、折れそうな心をもう一度奮い立たせる術は見せて欲しい。そういう強い小川泰弘を見ていたいのだ。

今日は、この言葉で祝福したい。
ノーヒッター達成、おめでとう!

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August 16, 2020 at 01:10AM
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