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Sunday, May 17, 2020

高橋大輔が教えてくれた表現者の心得「見ている側の気持ちを考える」フィギュアスケート・中村優、引退後はすし職人へ(4years.) - Yahoo!ニュース

フィギュアスケートのため北海道から大阪へ渡った。23歳の中村優(しゅう)は、競技に専念するため大学を2年間、休んだことも。グランプリシリーズに出場し、インカレで優勝。今春スケート人生に区切りをつけた。大学をやめ、すし職人の修行に入る。挑戦は終わらない。

いつも上に宇野昌磨がいた

釧路市出身の中村は小学2年生のころスケートを始めた。新聞でフィギュアスケートの記事を見た祖母に勧められ、教室に通うようになった。本人は遅咲きだと自認している。全6種類の3回転ジャンプが降りられるようになったのは、中学生になってから。まずはジュニアでトップ争いのできる選手を目指した。

中村の上にいつもいたのが、1学年下の宇野昌磨(トヨタ自動車)だった。「表現力も滑りも、ほかの選手と全然違いました。ノービスの滑りじゃなかったです」。中1のとき、全日本ノービス選手権(カテゴリーA)で宇野に続いて2位。翌年の国際大会では優勝。中3では宇野とともにユースオリンピックに出場し、6位に入った。トップクラスを目指し、着々と階段を上っていった。

あこがれの高橋大輔がいる関西大へ

高校進学を機に、2010年バンクーバーオリンピック銅メダルの高橋大輔(関西大学カイザーズフィギュアスケートクラブ)を指導する長光歌子コーチに師事するため、関西大学(大阪府高槻市)のリンクに拠点を移し、関西大学北陽高に通った。高橋は憧れの先輩だった。「ステップや表現がかっこいいだけでなく、人としてもかっこいいです」と語る。とくに練習に入ったときの集中力が他の選手とは違っていた。その姿に学ぼうと、いつも高橋の背中を追っていた。

その高橋に1度だけ、表現力について尋ねたことがある。「自分が表現したいと思っても、それが見ている人に伝わらなかったら何も意味がない、と。見ている側の気持ちを考えることが大事であって、ほかの人の曲でも、その音に合わせて跳んでみると感性が磨かれていく、って教えてくれました」

大学を2年休学、スケートに専念

高校3年生でターニングポイントがあった。世界ジュニア選手権の代表選考を兼ねた全日本ジュニア選手権で3位に入ったが、けがをして直後の全日本選手権は12位に終わり、代表の座を逃した。そこから「もっと技術を伸ばしたい」と意識が変わった。関西大学政策創造学部2回生のときに心機一転、同じ関大のリンクで教えていた濱田美栄コーチに師事することにした。大学も休学して、競技に専念することにした。

環境を変えてすぐ、ジャンプの技術が上がった。それまでは感覚的な跳び方だったが、理論的に考えるようになった。「濱田先生の指導は、体がこうなるからジャンプがこうなるという部分がしっかりしてるので、そこを突き詰めて練習していくことで、自分が思っている以上に、1カ月ぐらいでジャンプが変わってきたのが分かった」という。得点源のジャンプであるトリプルアクセル(3回転半)が安定し、得点も上がった。

ほかの選手からも刺激を受けた。濱田コーチは18年平昌オリンピック女子シングル4位の宮原知子や全日本女王の紀平梨花らを指導していた。「梨花ちゃんは女子でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や4回転を跳んでいる。知子ちゃんはスピンやスケーティングといった地道な練習を何時間もやれる。意識が高く、視線を世界に置いて目指してました。そういった中で自分が練習できて、恵まれてるなと思いました」

その年の全日本選手権で自己最高の6位に入った。練習で4回転サルコーが跳べるようになると、トップ選手の背中が見えてきた。

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