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Sunday, April 26, 2020

「会社ってエンタメだったんだとつくづく実感しました」現地在住のマイクロソフト社員が語るシンガポールの今 - @DIME

4月7に始まったサーキットブレーカーと呼ばれる外出制限中のシンガポール。当初5月4日までの予定だったが、4週間延長された。在住歴16年になるマイクロソフトシンガポールの岡田兵吾さんに、現在の暮らしぶりと、オンラインワークにおける上司の気遣いポイントを聞いた。

使用できなくなったプール。

取材はZOOMで行われた。岡田さんは職場の写真をバーチャル背景に使用していた。
プロフィール:マイクロソフトシンガポールアジア太平洋地区ライセンスコンプライアンス本部長。日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4か国のライセンス監査業務の責任者。著書に『非ネイティブエリート最強英語フレーズ550』(ダイヤモンド社)など。リーゼントは仕事中の正装で、現地ではリーゼント・マネジャーと呼ばれている。

朝7時にリーゼントをセットするわけ

シンガポールの新型コロナ対策の初動は早かった。外国人の入国規制が功を奏し、感染は落ち着いたかと見られたが、3月に入って再び拡大。4月7日からロックダウンはしないと宣言した上で、厳しい罰則を設けた「サーキットブレーカー」と呼ばれる規制に入っている。当初、外出は家族に限って2人までOKだったが、現在は買い物、運動を含め、ひとりでしか外出できない。

マイクロソフトシンガポールの岡田兵吾さんは仕事柄、海外のスタッフとやりとりが多く、ビデオ会議も日常的な仕事ツールである。自宅で仕事することも多く、外出制限による仕事の影響はさほど感じていない。しかし、全スタッフがテレワーク化した今、家族やスタッフへの気遣いの必要性を感じているという。

岡田さんには小学生と中学生のお子さんがいる。現在、学校も閉鎖中で、オンライン授業が行われている。そこで朝7時にトレードマークのリーゼントをセットする。仕事モードにスイッチするためでもあるが、それだけではない。

「対外的なオンライン会議ではもちろん髪をセットしてシャツも着替えますが、それ以外はいつもセットしているわけじゃ、ないんです。でも、今は子どもが見ていますから。朝8時から子どももオンラインで学校の勉強を始めるので、そこにお父さんがダラッとした格好をしているのはよくないと思いまして」

コロナ禍におけるテレワークは、かつての在宅ワークとは勝手が違う。子どもを含め、家族全員が毎日ほぼ在宅という前代未聞のケースである。家族への配慮は欠かせないものだ。

テレワーク中こそスタッフのスケジュールに気配りを

「私自身はふだんからアジアだけでなく、アメリカやヨーロッパなどなど海外のスタッフと連絡をやりとりしながらの仕事で、それ自体は在宅でも変わりはありません。しかし、ほかの部署の、テレワークに慣れていないスタッフには気配りが必要ですね。慣れないうちは、逆に気が張って長時間労働してしまうスタッフもいます。仕事が常に手元にあるから、やり過ぎてしまう。また、基本的にいつでもオンラインで会社の人とつながるから気が抜けないと感じているスタッフもいます。マネジャーには、スタッフがランチぐらいはゆっくり取れるよう会議時間をセッティングするなどの配慮が求められます。

私は17時から19時はオンラインを切ります。この間は子どもたちと外に出て散歩したり(それも今はできなくなってしまいましたが-----)、勉強を見てやったり、夕食を取ったりと、家族と過ごす時間と決めています。私が2時間、完全オフにすることで、他のスタッフもオンオフのメリハリがつけやすくなると思います」

在宅中であることが明らかな今、会社からの連絡には“即応しなければ”と思ってしまうと大きなストレスになる。もともとマイクロソフトは、仕事さえ片付いていれば勤務時間はフレキシブルで、タイムカードとは無縁な職場であるが、テレワーク中だからこそ、上司にはスタッフのスケジュールへの気配りが求められている。

スタッフのストレスケアにもミーティング

外出制限が半月を過ぎ、スタッフのストレスケアが課題になっている。

「シンガポールは外出制限がまだ半月ですが、他の東南アジア、中国、インド、オーストラリア、欧米諸国の同僚は、私よりも長く在宅を強いられています」

オンラインで繋がりすぎることがストレスになる一方、ビデオアプリの重要性は増している。

「仕事の話だけでなく、雑談が増えてきました。みんなの顔を見ながら“話したい!”という気持ちの高まりを感じます。私は会議は極力省きたい派ですが、今は週に2回はTeamsでミーティングタイムを設け、30分ぐらい話しています。以前は会議なんて20分もあれば十分と思っていましたが。海外のスタッフと話すことが多いですが、今は仕事の話が終わったあとや、会議のはじめに、“そちらの様子はどう?”“ご家族は無事?”と、お互いに気遣う言葉がすごく増えてきました」

往々にして海外の仕事の人間関係はドライだと言われる。職場にプライベートを持ち込まない、そんなイメージもある。

「でも、外国人はデスクに家族の写真を置いているでしょ? 今はフリーアドレスで固定席がないのですが、固定席時代も写真を置いてないのは私ぐらい(笑) それでスタッフのファミリーの顔も知っているので、お互い心配する気配がありますね、さりげなくですけど……。ビジネス英語と同じです、どんな相手にも敬意と気遣いを忘れない。外出制限の長期化につれ、気にかかるのはスタッフのメンタル面です。私からも“困っていることない?”と聞くことが増えました。仕事のことだけでなく何でも相談してほしいので」

先が見えないだけにメンタルが不安定になる人が増える。直接、顔を合わせられない今こそ、上司はスタッフの顔色を見てケアする必要があるようだ。

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April 26, 2020 at 02:38PM
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