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Saturday, July 16, 2022

「これなぁに」「気になる」子どもたち興味 どんな作品 平塚市美術館で28点:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞

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展示作品を指さして感想を話す子ども

展示作品を指さして感想を話す子ども

 神奈川県平塚市美術館は、過去に実施した鑑賞ツアーで子どもたちが興味を示した作品を並べた展覧会「気になる! 大好き! これなぁに? こどもたちのセレクション」を開いている。子どもだけでなく、大人にとっても「何が子どもの心を引きつけ、どう感じたのか」に思いを巡らせるのが楽しい展示になっている。九月十九日まで。(吉岡潤)

 同美術館は二〇一二年十一月から、ゼロ歳児〜小学生を対象に、多くは就学前の乳幼児や保護者が参加する鑑賞会を続けていて、今年一月までに千人を超える子どもたちが参加した。その際、子どもたちが反応した様子や発した言葉、それを見て聞いた保護者の感想を書いてもらっている。それを集計し、一五年に「赤ちゃんたちのセレクション」展を開催した。

 第二弾の今回は同年以降の記録をもとに、反応した件数が多かったり、関心を集めた理由が分かりにくかったりする作品など二十八点を選んだ。作品ごとに「不思議」「かっこいい」など子どもたちが感じたことを表現した言葉や、「ピタッと足を止めた」「何回も行ったり来たり」「ペロペロ舌を出す」など保護者が見た子どもたちの姿も紹介している。

 担当した学芸員の安倍沙耶香さんにも五歳と三歳の子どもがいて、それぞれお気に入りの作品があるという。「大人は知識に頼りすぎてしまう面があるが、子どもは見たままに感じ、それが作品の本質を突いていることがある。何でこんなところに注目したのかと考えるのも楽しい」と説く。

 市内に住む望月春子さんは孫の田本寛治君(5つ)を連れて来場した。「美術は大人だけが楽しむものではなく、小さい子でもいろいろ感じることが分かった」といい、「楽しかった。あれは怖かった、こっちは面白かった」と話す寛治君の顔をうれしそうに見つめた。

 午前九時半〜午後五時(入場は四時半まで)。休館は月曜(今月十八日と九月十九日を除く)と今月十九日。一般二百円、高校・大学生百円、中学生以下無料。問い合わせは平塚市美術館=電0463(35)2111=へ。

作品に見入る親子=いずれも平塚市美術館で

作品に見入る親子=いずれも平塚市美術館で


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