Pages

Saturday, May 28, 2022

【書評】『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』岡本雄矢著 - 産経ニュース

kukuset.blogspot.com
『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』

ちょっとした不幸に見舞われる日々をユーモアたっぷりに三十一(みそひと)文字で描いて笑いを誘う「不幸短歌」を一つのジャンルとして確立した書。短歌ごとにエッセーが添えられ、真意をくみ取りやすい。

「歌人芸人」と名乗る著者は吉本興業所属のコンビ「スキンヘッドカメラ」のメンバー。短歌にも芸人らしい自虐的ユーモアが光る。例えば書名ともなった短歌は、置引をひとり警戒する姿に哀愁が漂うが、不遇への嘆きというより、控えめで注意深い性格を自虐ネタにした印象を受ける。コロナ禍や軍事侵攻など暗いニュースが多い今、こんな短歌が求められるのかもしれない。(幻冬舎・1650円)

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 【書評】『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』岡本雄矢著 - 産経ニュース )
https://ift.tt/hElZXY8

No comments:

Post a Comment