2022年3月13日 14:15 65
「LICHT-ER企画 / 演出家と話をしようの会」が開催される。
これは、舞台やダンス、ライブなどさまざまな照明を手掛ける合同会社 LICHT-ERが、企画・制作する企画。新人研修をしながら、舞台の仕込みやリハーサル、本番も生配信する。
4月8日から10日まで上演される木村克幸脚本・演出の「ネリネの曲線」では、本作が初デザインとなる南雲舞子が照明を担当。また4月14・15日に上演される「グレートフル・グレープフルーツ」では
LICHT-ERの阿部将之は、「この公演はもちろん有観客で、前回を踏襲して創作過程も生配信します。今回特別なのが、場当たりも有観客になり、そしてアフタートークでは演出とテクニカルスタッフが喋るという形です。それは僕が日々思っている『お客様にもっと演劇やエンターテイメントを楽しむ選択肢を持ってもらいたい、それが少しでもお客様の人生を豊にできる要素になればいいな』という考えに基づいています。舞台の創作過程やテクニカルポジションがどういう風に作られているか、演出家とのやりとりがどうあって、本番に繋がっているか。それを見られるだけでも今後の観劇がもっと楽しくなると思うんです。これからの新しい人材の可能性を拡げたい、お客様にも新しい演劇への興味を持っていただけたらと思います。照明会社が出来る、エンターテイメントを少しでも底上げし、盛り上げられる形を模索しました」とコメントした。
チケットは3月14日12:00に販売スタート。なお場当たりや仕込みなどの配信スケジュールについては公式サイトで確認を。
阿部将之コメント
新卒で照明会社に入社した新人は、ほとんどの会社では数年は倉庫番やアシスタントやオペレーターまでの仕事しかなかなかさせてもらえないのではないでしょうか? このコロナ渦で更に現場が減り、成長できるチャンスがかなり減っている状況でもあります。弊社ではなるべく早くデザイナーデビューをさせるという目標を持って活動しているのですが、 このままでは新人がいつまでもデザイナーとして活躍出来る日が来ないのではないかという懸念がありました。弊社でデザイナーを強化する為の新人公演のような事を 2021年3月に劇場を借り、行いました。新人がなかなか経験することが出来ない演出家とのやりとりをしっかり体験させるというもので、その経験を経て、デザイナーとしてデビューし、今後の活躍に生かすという趣旨のもとです。無観客でしたが、演出家と明かりや演出意図について話し合い、しっかりとした演出家のもとで初めてのデザインを行う、という本番公演でないと経験できない貴重な体験をしました。その後その新人は才能を発揮し活動の幅拡げています。昨年は仕込みから場当たり、本番、バラシまでを定点で生配信して、対外的にもいろんな方に興味を持って見て頂けました。今年弊社に入社した新人が2人いたため、次回は新人公演の第2回と第3回を同時期にやるつもりで4月に劇場を2週間お借りしました。そのうち1人が退社することになりまして。1週間をどのように使おうかと思案したところで、新人公演の特別編で、『新人演出家 VS 大人なテクニカルスタッフ』という案にたどり着きました。今まで演出をしたことがない、でもいつか演出をやることも視野に入れているような、もしくは楽しんでやってくれるんじゃないかという俳優さんとご一緒できたら面白いのではないかと 思いました。この公演はもちろん有観客で、前回を踏襲して創作過程も生配信します。今回特別なのが、場当たりも有観客になり、そしてアフタートークでは演出とテクニカルスタッフが喋るという形です。それは僕が日々思っている「お客様にもっと演劇やエンターテイメントを楽しむ選択肢を持ってもらいたい、それが少しでもお客様の人生を豊にできる要素になればいいな」という考えに基づいています。舞台の創作過程やテクニカルポジションがどういう風に作られているか、演出家とのやりとりがどうあって、本番に繋がっているか。それを見られるだけでも今後の観劇がもっと楽しくなると思うんです。これからの新しい人材の可能性を拡げたい、お客様にも新しい演劇への興味を持っていただけたらと思います。照明会社が出来る、エンターテイメントを少しでも底上げし、盛り上げられる形を模索しました。
からの記事と詳細 ( 照明会社が出来ることを、「LICHT-ER企画 / 演出家と話をしようの会」 - ステージナタリー )
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