ミュージカル音楽界の偉才アンドリュー・ロイド=ウェバーがガストン・ルルーの同名小説をミュージカル化した『オペラ座の怪人』。パリのオペラ座の地下に隠れ住む怪人と若い歌姫の悲しい関係を描いている。1986年にロンドンのウェスト・エンドで開幕、1988年からはブロードウェイでも上演されている。傑作や話題作が世界中から集まるブロードウェイでも最も人気のある作品の1つと言われる。
そのステージのヒロイン、歌姫クリスティーヌに新たにエミリー・クアチョウが抜擢された。ブロードウェイでこの役にアフリカ系の俳優が正式なキャストとして選ばれるのはこれが初。今週テレビ番組「トゥデイ」に出演した彼女が今の心境を語った。
エミリーがブロードウェイで初めて見た舞台は『オペラ座の怪人』。そのときは当然アングロサクソン系の俳優がクリスティーヌを演じていた。エミリー曰く「”この役は私には無理”とどこかで考えていたと思う。”いや、私にもできる”と言えるようになるにはたくさんの学習解除が必要だった」。それまでに学んでいたことや持っていた先入観から意識的に自由にならなくてはならなかったと語る。「自分にはクリスティーヌが歌えるとわかっていた」とも。
エミリーは代役を経験後、本キャストに起用され1月から舞台に立っている。番組の司会者に「観客がアフリカ系のあなたを舞台で見る、その重要性についてどう考える?」と聞かれると「それがすべての違いを生むと思う」とエミリー。「私はオードラ・マクドナルドやヘザー・ヘッドリーのような俳優たちが舞台上で素晴らしい演技をしているのを見て育った。彼女たちが私に、この世界でキャリアを築けるという希望を与えてくれた」。
オードラ・マクドナルドはアレサ・フランクリンの半生を描いた映画『リスペクト』で演じたアレサの母バーバラ役が記憶に新しいけれどブロードウェイ出身。これまでに6度、トニー賞に輝いている。エミリーは「彼女たちがあのような業績を成し遂げていなかったら私はここにいなかっただろう」と話す。
初めてオーケストラをバックに「Think of Me」をパフォーマンスしたとき「胸が詰まって最後まで歌えなかったのを覚えている」と語ったエミリー。映画界同様、ブロードウェイもまだまだアングロサクソン系の俳優が多数派である。これからどのように多様化が進んでいくのか注目が集まっている。
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