
「敵役(てきやく)」を務めて40年――。航空自衛隊小松基地(石川県)を拠点に全国に派遣され、各地の戦闘機部隊の訓練相手となる「飛行教導群」が今月、発足から40年を迎え、空自は訓練の様子を報道陣に公開した。
16日、小松基地にはF15戦闘機の甲高いエンジン音が響き、航空燃料の臭いが漂っていた。滑走路から緑と白の「サラダ柄」やトラ柄などひときわ派手な塗装を施した約10機が曇天の空に飛び立っていく。同群に所属する戦闘機だ。
前身の部隊「飛行教導隊」は1981年12月17日に発足し、2014年に同群に改編された。各国の戦闘機について分析し、それらに打ち勝つ方法を調査。研究成果をもとに、北海道から沖縄まで各地の基地に赴き、空中戦の訓練で敵役を務める。通称は侵略者を意味する「アグレッサー」。派手な塗装を施しているのは、上空でも一目で敵役と分かるようにするためだ。
同群のパイロットは、全国の戦闘機操縦者の中から選抜された約20人。訓練では、打ちのめした若手や中堅のパイロットに改善点を指導する。司令の田中公司1佐は「隊員の力を結集して研究を続け、空自の実力の底上げに貢献したい」と語る。
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