
「母親との距離感を考えたい」と著者・佐藤千恵さんの事務所に相談に訪れた秋穂さん(仮名、24歳)。幼い頃から、父親が母親に暴力を振るう様子を間近で見て育ちました。父親がお金を奪っていくせいで歯医者に行くことすらままならず、高校生になると、さらに深刻な健康上の問題を抱えることになります。 【写真】32歳妻が絶句…「出産後の病室」で、モラハラ夫と義母が放った一言 【前編】「24歳女性が絶望…自分を「不幸の沼」に引きずり込もうとする「毒母」との激烈な葛藤」
食欲がコントロールできない
健康面の問題については、こんなことも語られました。 「高校性の頃、ある時、急にご飯が食べられなくなったんです。親には“ダイエット中”って誤魔化しましたが、内心すごく焦りました。でも…食べられない日が続くと今度は急に食欲が抑えられなくなって、ドカ食いしちゃうんです。 太るとまた焦って、焦ると食べられなくなって、それでその内ドカ食いして…その繰り返しでした。このままじゃ病気になってしまうとすごく不安になって、でもその時真っ先に思ったのは“私が病気になったらこの家はダメになる”でした」 高校生の子が食欲のコントロールや病気の不安を抱えた時、真っ先に頭に浮かんだのが「家の心配」だったこと。これは、当時の秋穂さんが置かれていた不健康な環境を表しているように感じます。 物心ついた頃から父親の問題行動とそれで苦労する母親を見てきた秋穂さんは、成長するにつれ、家の中で時に母親のセラピストのように愚痴を聞き、時に母親の様に守り、時に姉のように励ます…そんな役割の逆転現象が起きるようになっていました。 「高1の冬から私がバイトを始めると、父はバイト代も『貸せ』といって持って行くことがありました。それを私が母に愚痴ると、母は私の気持ちに寄り添うどころか『生活費を持って行かれる私のほうが大変だ! 』って怒るんです。母と話すと悲しい気持ちになることばかりでした」 父親は秋穂さんからお金を借りてパチンコに行き、勝った時は機嫌よくお金を返してくれて、お小遣いもくれたそうです。こういう時の父親は上機嫌で、母親にもお寿司や焼き鳥をお土産に持ち帰り、家族はほんの一瞬、楽しい時間を過ごしました。 「秋穂は頭もいいし素直だし、俺の自慢の娘だ!」 そんな風に言っては、父親はもう高校生の秋穂さんの頭を乱暴に撫でたりもしました。秋穂さんが嫌がると父親はますますしつこくなって、それを見ている母親は嬉しそうに笑い「あら、たまには撫でさせてあげたら?」などと秋穂さんに言います。秋穂さんから見て、こういう時の母親は本当に楽しそうに見えました。
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