新型コロナウイルス対策では女性リーダーの国の奮闘が目立つ。しかし先進国の水準からかけ離れて女性の影が薄い国、それが日本だ。政治分野の男女格差指数は全世界で最下位に近い。男女の「共同参画」から最も遠いニッポン政治について、自民党の稲田朋美、国民民主党の山尾志桜里両衆院議員が語り合った。【司会は専門編集委員・古賀攻、写真は宮間俊樹】
男ばかりの政治~「女性目線がないと政策偏る」(稲田さん)/「政治の可動領域狭まる」(山尾さん)
――お二人のイメージは両極かもしれませんが、山尾さんは「保育園落ちた」の問題、稲田さんはシングルマザーを支援する税制改正に取り組み、実は結構重なっている。その経験から日本の政治をどう感じましたか。
◆稲田さん 私は弁護士出身なので、能力さえあれば男女の別なく登用されると考えてきました。でも初当選の時から、自民党の女性議員は減りこそすれ、増えていない。女性が少ないのは、能力とか意欲の結果だったらそれでいいと思っていたけれど、未婚のシングルマザーへの寡婦控除適用に取り組んだ時(2019年12月)に、自民党内では未婚のシングルマザーを支援することが事実婚を増やし、伝統的な家族を壊すって考えがすごく根強かった。それって女性から見ると、まったくナンセンス。制度が平等・公平かどうかの問題なのにね。
それで党税調の会議に行って、女性議員が10人手を挙げて同じことを言ったら、「税は感情じゃありません」なんて言われるわけ。えっそれってどういうこと?みたいな。女性は声が高いってのもあるんでしょうけど、「キーキー言う」とかね。あと「稲田さんは左翼になった」とか「リベラルになった」とか「おかしくなった」とか、思わぬバッシングを受けました。や…
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