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Monday, July 20, 2020

森田望智 ホラー作品に初出演「感情を出せずに溜め続けるのは苦しかった」 - フジテレビュー!!

「リング」「らせん」の原作者として知られる鈴木光司が書き下ろした新作ホラードラマ『あの子が生まれる・・・』が、7月17日(金)24時よりFODにて配信がスタートした。

主演を務めるのは森田望智(もりた・みさと)。昨年、Netflixで配信されて話題となったドラマ「全裸監督」でヒロインに抜擢され、その堂々たる演技で評価された彼女が、深いトラウマを抱え、感情を押し殺して生きる看護師の今泉菜央を演じる。

かつては人々から愛されていたが、あることをきっかけに歯車が次第に崩れ始めた郊外のとある病院を舞台に、次々と明らかになる病院の闇や、地位や名誉、欲望と嫉妬、そして復讐に惑わされる人たちの人間模様を描く。

ドラマ『あの子が生まれる・・・』に出演した森田望智

フジテレビュー‼では、今作が初主演となる森田にインタビュー。ホラーが苦手という弱点を、恐怖をリアルに表現するための強みになるとポジティブ変換して挑んだ今作での苦労や、共演者とのエピソード、そしてファンへの思いなどを話してもらった。

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ホラーは苦手。でも「苦手なことも挑戦してみよう、というタイプなんです」

ドラマ『あの子が生まれる・・・』に出演した森田望智
ドラマ『あの子が生まれる・・・』より

――ホラーは苦手だそうですが、出演が決まったときはどう思いましたか?

私が本気で怖いと思っているからこそ、見てくださる方にリアルな感情を受け取っていただけると思ったので、それが強みになればと思いました。なので、これは挑戦してみよう、と。

――前向きですね。

わりと苦手なことも挑戦してみよう、というタイプなんです。ただそれはお仕事に限っていて、プライベートでは苦手なことはやらないので、ホラーもこれまでは見ていませんでした。

ドラマ『あの子が生まれる・・・』に出演した森田望智

――ホラー作品ということで、特別に準備したことはありましたか?

監督ともお話をさせていただいて「ローズマリーの赤ちゃん」という古いホラー映画を見ました。このお話にも妊婦さんが出てくるんです。あとは、今回の作品に近い、ジワジワと迫ってくる怖さがある作品も見ていました。

でも撮影が終わってからの方がホラー作品を見るようになっていて(笑)。最近は「呪怨」シリーズも見ました。

――事前に見た作品から参考になったことはありましたか?

ちゃんと見る前は、ホラーって怖いことがいきなり起こって、キャー!ってなるというイメージだったんです。けれど、ジワジワと迫ってくる感覚や何が起こってるか分からない不気味さが怖さに繋がるんだと。

今回の作品もそうなんですけど、純粋に怖がらせるところはもちろんありつつ、癖のある登場人物たちが嫉妬だったり、悲しさだったり、そういう人間の負の部分を出していて、その怖さもあるんです。種類の違う怖さが散りばめられているなと思っています。

――今作は「リング」「らせん」の原作者の鈴木光司さんが書き下ろした作品としても注目されています。脚本を読んだときの印象を教えてください。

一つ大きな出来事が起こるというよりは、ちょっとしたことの細かい積み重ねでどんどん怖さが増していく感覚がありました。ホラーでもありますが、サスペンスの要素も多いので、二重、三重に楽しめましたね。

あとは菜央を演じるので、彼女がどうトラウマと向き合っていくのかも気にしながら読んでいきました。前半と後半で5年の月日が流れるので、その上で、前半の要素が後半にどう影響するのか、というのも考えながら。

ずっと周囲からの感情を受けて、自分は感情を出せずに溜め続けるのは苦しかった

ドラマ『あの子が生まれる・・・』に出演した森田望智

――菜央を演じる上で軸としていたところはどこですか?

私自身はそんなに感情を抑えて生きているタイプではないので、振り返りたくない過去を持ったまま生きる菜央は苦しかったと思います。 だからこそ、こういう生き方をしてしまうのだろう、という部分を保つことは意識していました。

撮影期間中ずっと思っているという感じではないんですけど、撮影がないときも、ふとした瞬間に菜央のことを考えて、全部の理由が過去の出来事とつながっているんだと思っていました。

――菜央に共感できた部分はありましたか?

私も全く悔いのない学生時代を送ったわけではないので、友達関係で上手くいかないとか、こうしておけば良かった、と思うことはあります。誰にでも少なからずあると思うんです。ただ菜央はその部分がすごく大きかっただけで。そう思うと共感できるし、見てくださる方も、だから菜央はこういう行動をとってしまうんだ、と思いながら見ていただけたらと思います。

――演じていて大変なことはありましたか?

笑う場面もないですし、ずっと周囲からの感情を受けて、自分は感情を出せずに溜め続けるのは苦しかったです。そんな中で後半に感情を出せるシーンがあったので、そこはすごく楽しかったです。

ドラマ『あの子が生まれる・・・』に出演した森田望智

――こういうテーマが少し重い作品に出演しているときは、プライベートに影響することもありますか?

ずっと下を向いて生活しているとかではないですけど、影響はあります。お休みの日は、逆に役のことを考えるための時間があるから、必然とそのモードになってしまって。次に撮るシーンの前にはどんなことを思っていたんだろう?とか、を考えているので、プライベートも作品の延長線上にありますね。

――そうすると、撮影中はなかなか思いっきり遊べないことも?

そもそも遊ぼうという気分にならないですね。常に「次の撮影の準備をしなきゃ!」って、ずっと台本と向き合っています。

――では、逆に楽しい作品だとテンションが上がることも?

それもありますね(笑)。自分ではそこまで意識していないんですけど、「ちょっとキャラ変わった?」とか、「そんなにテンション高かったっけ?」とかって周りから言われたりします。たぶん、意識の片隅でそのときの役のことを考えているからだとは思うんですけど、言われて気付くことは結構あります。

苦しんだからこそ救いがあるんだ、ということを実感

ドラマ『あの子が生まれる・・・』に出演した森田望智

――1話を見たのですが、怖いものを直接見て恐怖を覚えるというより、森田さんが怖がっている姿を見て、その視線の先にあるものを想像して怖くなりました。怖がる演技で気をつけたことはありますか?

中にはオーバー気味に叫んでいるシーンもあるんですけど、基本的に菜央という人がこの状況に陥ったらどうなるんだろう?というところを大事にしていました。だから表情を少しだけ変えるとか、細かい変化をつけて、必要以上に過剰になることは避けていました。見ている人が冷めないように、実際にあるかも?というリアルな怖がり方になるように。

あとこれは細かい技術のことなんですけど、怖いものが目の前にあるとき、私は見ないようにするタイプなんですけど、菜央はそれを見るタイプなんですね。ただ、すぐに見てしまうのはダメで、何かあると感じながらジワジワ見るようにと監督から言われました。その方が見ている人にとっても何かがあると予感させる隙間ができるからより怖く見えるんです。それはこの現場で一つ学んだことです。

ドラマ『あの子が生まれる・・・』に出演した
ドラマ『あの子が生まれる・・・』より 左から)山下容莉枝、羽場裕一

――現場の雰囲気はどうでしたか?

ホラーという雰囲気はなく、皆さん優しい方ばかりで、控室も和やかでした。山下容莉枝(河本和代役)さんは、いつもにこやかなんですけど、そのままシーンに入られるので、そのにこやかさが逆に怖くなるくらいで(笑)。同じ笑顔でもこんなに変わるんだなって感じました。

――今回は初主演でもありましたが、そういうところで現場に気を使うことはありましたか?

これはもう私の器の問題なんですけど(苦笑)、 本当に皆さんに助けていただいて、(そのポジションに)立たせていただいた、という感じでした。私は自分で引っ張るようなことはなく、その場に溶け込んだ感覚に近いです。

――そうすると、他に現場を盛り上げるような方がいたのでしょうか?

特に誰が、というのはなかったですね。自然とそういう雰囲気になっていました。

――こうやってお話を聞いていると、森田さんのその穏やかでやわらかい雰囲気が現場に活きたからではないかと思うのですが。

そうですかね(笑)。(自分自身は)殺伐とはしてなかったとは思いますけど、やっぱり皆さんのおかげだと思います。

ドラマ『あの子が生まれる・・・』に出演した森田望智
ドラマ『あの子が生まれる・・・』より 左から)芦名星、森田望智

――共演者の方とのエピソードも教えてください。

芦名星(河本美恵役)さんと一緒のシーンのとき、そもそも美恵はふり幅があるキャラクターではあるんですけど、監督が脚本には書かれていない感情の流れをその場で指示されて。私だったらどうしたらいいんだろう?ってなってしまうところを、芦名さんは「少し時間をください」って言って、自分の中で気持ちを組みなおして、監督の言った通りのことをやっていたんですね。その柔軟力というか、対応力はホントにすごいなって思いました。

それで、そのシーンが終わってから「どうやってやるんですか?」ってすぐに聞いちゃいました(笑)。そしたら、それに対して丁寧にお話をしてくださって。本当に勉強になりました。

――この作品を撮り終えて、森田さんの中に残ったものはありますか?

最後のシーンが、菜央がずっと苦しい中で生きてきて、唯一救われる部分でもあるんです。それまで菜央としてずっと感情を抑えて、常に悩み続けていたから、早く撮影が終わってほしいっていう気持ちがあったんですけど、いざ終わるとなると寂しい気持ちが出てきたのと同時に、最後には苦しかったものがあたたかいものに包まれて私のもとに戻ってくれた感覚が芽生えて。最終的にはホッとした気持ちだけが残ったので、苦しんだからこそ救いがあるんだ、というのをすごく実感しました。

ドラマ『あの子が生まれる・・・』に出演した森田望智

――最後に少しだけ森田さんご自身のことを聴きたいのですが、ファンの方とSNSを通じてやり取りをしているのが印象的で。森田さんにとってファンの方はどんな存在なんですか?

温かく見守ってくださっている方が本当に多くて、何かあると「大丈夫だよ!」って言ってくれる存在なので、すごく励まされています。近い距離で私を見てくださっているのを感じられるので、そんなファンの方と一緒にこれからも頑張っていきたいです。

撮影: 今井裕治

<『あの子が生まれる・・・』 ストーリー>

郊外にそびえ立つ新生病院。先代から2代目に引き継がれた頃は、産婦人科を母体に総合病院として地域に根付いた医療を志し、人々から愛されていた病院だったが、ある事がきっかけで衰退していく。

この病院の産婦人科で看護師をしている今泉菜央(森田望智)がいつものように勤務していると、故意に救急車に轢かれた妊婦・英子(小倉優香)が緊急搬送されてくる。英子は、手首を自傷していたうえ、所持品もない身元不明患者だった。河本潤一郎院長(羽場裕一)の婿で医師の河本秀明(市川九團次)が治療するため救急処置室に入ってくると、英子の顔を見た瞬間、表情が固まる。

母子ともに大事には至らず、状態が落ち着くまでは入院することになったが、英子は一言も話さず不気味な笑みを浮かべるだけ。菜央は、そんな英子に自殺した同級生の記憶を重ねる。潤一郎の娘で、秀明の妻である美恵(芦名星)は新生病院の看護師で現在妊娠中だが、英子の嘲笑うような態度に腹を立て、執拗に追い出そうとする。

何かを隠している潤一郎と秀明、美恵の本心、そして英子の正体は?菜央を取り巻く人間たちの本性が少しずつ明らかになっていく。

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July 20, 2020 at 04:00PM
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