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Saturday, July 18, 2020

や…安いぞ今が買い時!! 総額100万円台で先代BMW3シリーズに乗る - ベストカーWeb

 現行BMW3シリーズは2019年1月に日本導入されたが、主要モデルの新車価格は536万~672万円と高嶺の花。そう簡単には手を出せるほどのものではない。

 その一方でまだ新車感覚がまだ残っている先代F30型BMW3シリーズ(2012年1月~2019年1月)の中古車は流通台数が多く、100万円台で買うことができる。

 素人目にはかなりお買い得に見えるのだが、実際は激安といえるのか? 買っても大丈夫なのか? 輸入中古車事情に詳しい伊達軍曹が解説する。

文/伊達軍曹
写真/ベストカーweb BMW

【画像ギャラリー】100万円台で買える先代F30型BMW3シリーズを写真でチェック!


走行距離1万~3万kmの好条件が狙える先代3シリーズの中古車

2012年1月に発売された先代F30型3シリーズ。ボディサイズは全長4624×全幅1800×全高1329mm。全幅は本来1811mmだが日本仕様はドアノブを改良し、日本の機械式駐車場の幅に合わせて1800mmとした。写真はラグジュアリーライン
F30型3シリーズのコクピット。E90型シリーズよりも質感が大幅に向上

 メカニズムの面でも見栄の点でも「最新」にこだわりたい人は、600万円級の予算を投じてG20こと現行型のBMW3シリーズを買えばいいだろう。大変素晴らしいプレミアムサルーンである。

 しかし「最新」であることにさほどこだわりがないのであれば、実はF30こと先代BMW3シリーズの中古車でもぜんぜん十分だ。

 当然ながら各種性能は現行モデルよりは若干劣るわけだが、それは「厳密に言えば」のレベル。日本の速度域で使う分には、先代F30型3シリーズもまだまだ十分以上に素晴らしいクルマなのである。

 そして何より先代F30型3シリーズの中古車は今、とってもお安い。「乗り出し100万円台」という現実的な予算でも、走行1万km台から3万km台ぐらいの好条件な中古車が買えてしまうのだ。

 そういった物件であれば買った本人も十分満足できるはずで、そしてそれを見る周囲のほとんどの人もハッキリ言って現行型と先代の見分けなどついてはいない。

 それゆえ、「BMW3シリーズを買うなら先代の中古でも十分!」と断言できてしまうのだ。

F30型3シリーズの約4割が総額100万円台

F30型シリーズは標準車、ラグジュアリーライン、モダンライン、スポーツラインの4種類のバリエーション。これに加えて写真のMスポーツをラインナップ。中古車市場でもMスポーツは人気だ

 ということで今、車両本体価格ではなく「支払総額」が100万円台となる先代F30型3シリーズの相場状況について、仔細に紹介していきたい。

 まずは全体の概況から。2020年7月上旬現在、大手中古車情報サイト「カーセンサーnet」に掲載されている先代F30型BMW3シリーズの総数は803台。

 そのうち総額100万円台で買える物件の数は、総額表示がされていない物件もあるため正確な数は不明なのだが、仮に「車両価格180万円以下=支払総額100万円台」とするならば、その数は326台。つまり直近では「F30型3シリーズの約4割は総額100万円台」という状況になっているのだ。

 続いて、グレード別の構成を見てみよう。総額100万円台でイケる先代BMW3シリーズのうち、もっとも数が多いのは、やはり販売上の中核グレードであった2L、直4ガソリンターボの「320i系」。これが326台中165台、つまり全体の約半分を占めている。

 次に多いのが、同じ2L、直4ターボでもガソリンではなくディーゼルとなる「320d系」。こちらは116台で、全体の約35%だ。

 そして320i系と320d系以外のグレードは、「総額100万円台」のゾーンにおいてはきわめて少ないか、あるいは皆無というのが実情である。

 320i系と同じ2L、直4ターボだが高出力な328i系はわずか9台で、2016年9月に追加された1.5L、直3ターボを積む318i系も8台。プラグインハイブリッドの330eは5台で、328iの後期型である330iと、後期型から登場した3L、直6ターボの340iは、この価格帯ではいずれも0台である。

 要するにこの価格帯=総額100万円台で先代F30型BMW3シリーズを買うのであれば、その選択肢はほぼ完全に「2L直4ガソリンターボの320i系か、それとも同ディーゼルターボの320d系にするか?」という“二択”になるのだ。

 では、まずは最大勢力である320i系(2Lガソリンターボ)の相場について見てみよう。

 総額100万円台の予算があれば、「320i」と名が付くすべてのグレードを狙えるが、もっとも数が多いのは、素の320iにちょいラグジュアリーなトリム類などを与えた「320iラグジュアリー」。

 続いてほんのちょいスポーティな「320iスポーツ」が多く、その次に、内外装やサスペンションもグッとスポーティなものとした「320i Mスポーツ」の流通量が多くなっている。

 その半面、簡素な装備内容にすることで価格を抑えた「320i SE」や、ちょっとキャラがよくわからない「320iモダン」、そして4WD版であるxDrive系は流通量がかなり少ないため、まぁ「無視するに値する」と言えるだろう。

 要するに2L、直4ガソリンターボの先代3シリーズを探すのであれば「ラグジュアリー/スポーツ/名なし(ベースグレード)のノーマル系320iか、MスポーツサスやMエアロなどが装着された320i Mスポーツか?」という、ある意味二択で考えればOKだ。

 そして両者の相場は「ノーマル系が安く、Mスポーツは20万円ぐらい高い」という基本的な傾向はあるものの、より具体的には「しかし結局はコンディションと装備内容次第」という部分のほうがデカい。

 それゆえ、このあたりは「好みと予算、そしてコンディションで決めるしかない」というのが結論となる。

先代3シリーズの中古車情報はこちら!

年式による先進安全装備の差を気にするべき

2015年9月のマイナーチェンジではLEDヘッドライト、LEDフォグランプを全車に標準装備。LEDヘッドライトでは伝統の丸型4灯デザインをベースに上下がカットされたコロナリングスモールライトを備えるとともにLEDターンインジケーターをヘッドライト上部にレイアウト

 それ以上に気にするべきは「年式による先進安全装備の差」であろう。320i系のいわゆる先進安全装備は、年代に応じて下記の変更を受けている。

●2012年1月~|衝突回避・被害軽減ブレーキシステム(単眼カメラ制御)はオプションで、作動範囲は10km/h~60km/h。システムは衝突被害の軽減のみ。ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)もオプション設定
●2013年8月~|レーダーやカメラなどを使って衝突事故を回避または軽減させる「ドライビングアシスト」が標準装備に
●2014年8月~|ACCが標準装備に
●2015年9月~|新型エンジン、フェイスリフト、内装の変更が行われたマイナーチェンジと同時に、自動ブレーキはミリ波レーダー+単眼カメラでの制御に進化。作動範囲は5~210km/hに拡大。340i追加(326ps/45.9kgmの3L、直6ターボ)
●2016年5月|「レーン・チェンジ・ウォーニング」が標準装備に。320dは新型エンジンに切り替え
●2016年9月|1.5L、直3ターボエンジン(136ps/22.4kgm)の318iセダン&ツーリング追加

 中古車の価格というのは1台ごとに千差万別であるため、なかなか一概に「こう」とは言えないのだが、おおむねの傾向としては以下の通り。

●オプションだったACCが付いている前期型は、付いていない前期型より10万円高い
●「ドライビングアシスト」が標準となった2013年8月以降の世代は、ド初期の何もない個体より10万~20万円高い
●ACCが標準となった2014年8月~の世代は、ド初期のACCなしより20万~30万円高い
●2015年8月~の後期型は、ド初期の何も無い個体より30万~40万円高い

 というのが、大まかな目安となる(あくまで目安)。筆者個人の感覚としては、2013~2015年式あたりのACC付き320iの走行3万km前後の個体を、総額180万~190万円付近で探すのが、何かと好バランスな選択ではないかと思っている。

320dは同条件のガソリンよりも約10万円高い

2L、直4ディーゼルターボを搭載する320d。最高出力&最大トルクは、184ps/38.7kgm。新型2L、直4ディーゼルターボエンジンが搭載された2016年5月以降は190ps/40.8kgm

 一方、流通台数では2Lガソリンターボの320i系に「最多」の座を譲るものの、人気の面ではそれ以上とも思われる320d(2L、直4ディーゼルターボ)系の相場はどうなっているのか?

 2012年に追加された当初は「320dブルーパフォーマンス」という車名だったディーゼルターボの先代3シリーズは、2013年8月にドライビングアシストが標準装備化されたタイミングで、シンプルな「320d」という車名に変更されている。

 そして中古車相場は当然ながら前期の「ブルーパフォーマンス」より「320d」のほうが約20万円ほど高くなる場合が多いのだが、実際はコンディションや装備の違いが価格に与える影響のほうが強いため、一概には言えない部分である。

 またグレード間の価格差も、ガソリンターボの320i系同様に「スポーツ/ラグジュアリー/名なし(ベースグレード)よりMスポーツのほうが20万円ぐらい高い」という基本傾向はあるが、これまた「絶対にそう!」という話でもない。

 流通台数を見ると、ディーゼルターボの場合はなぜか「Mスポーツ」の数がもっとも多く、特にブルーパフォーマンスという名称が消えた2013年途中以降の320d Mスポーツの流通量が最多となっている。

 その320d Mスポーツのなかから「好バランスな中古車」を選ぶとしたら、2013~2015年式でACC付きとなる3万km前後の物件を、総額190~199万円付近で探すのが正解となりそうだ。

 ガソリンターボの同条件車と比べて10万円ほど高いイメージだが、追加予算を投じるだけの価値はある、きわめてトルクフルな超快速ツアラーだといえるだろう。

まとめ

一般の人から見ればこれが100万円代で買えるとは到底思えないだろう

 いずれにせよ、上手にしっかり吟味さえすれば、先代F30型BMW3シリーズというクルマは総額100万円台の先代中古車であっても、「クルマ好きとしての個人的な満足」と「周囲に対する優越感」を両立させることができる、ナイスでお得な選択肢といえるだろう。

 輸入車というものにアレルギーがない人はぜひ一度、検討対象に加えてみることをおすすめしたい。

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July 19, 2020 at 09:00AM
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