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Thursday, May 21, 2020

バリカンで丸刈りにしてみたら「ハゲ」を受け入れられた【スリムクラブ「僕らでもナンクルなりました」】 - ニフティニュース

【スリムクラブ「僕らでもナンクルなりました」】#8

 内間です! 最近つくづく「受け入れる」って大事だなと思います。というのも突然、娘に「パパ、ハゲてきたね」と言われたからです。鏡で見てみると確かに頭頂部が南北に分裂しようとしている。それを見て僕はうれしくなりました。あっ、ハゲてきたのを喜んでいるわけではないですよ。よくここまで(43歳)持ったな〜という思いと、それを見ても動じない自分に喜んでいるのです。

 僕が最初に分裂を確認したのは22歳の頃。ショックでした。もう頭の中でどんどんハゲていく想像しか出来ません。周りの目を気にして人と会うのを避け、人恋しい時は電話のみ。

 人と接することがあっても強がりで一切頭髪の話題を出さないので「この人こんなにハゲてるのに全然気にしてないんだ!?」とヘンに一目置かれたりしつつ、自分の頭髪より劣ってるターゲットを探して優越感に浸り、自分の中でハゲでもつじつまが合う年齢になってから、ようやく人並みに行動範囲を広げ、気がついたら人生の終末に……怖くなりました。毎日毎日どうしようかと気にしてました。

 そこで思いついたのが隠蔽工作。強力なツイストパーマをかけての島の拡張と風対策にスーパーウルトラハードスプレーでコーティングすることに全精力を注ぎました。我ながら完璧。また運がいいことに当時こういうヘアスタイルがはやっていたので、誰も僕のスタイルをハゲ隠しだとは思わず、むしろおしゃれに敏感な若者だと思われていたはずです。

 僕はもう怖いものはないとウキウキ気分だったのですが、一つだけ困ったことがありました。それはバイクの運転。ヘルメットをかぶらないとならない。でもかぶってしまうと島の崩壊の恐れが。ここで僕のどっちつかずの性格が出てしまいました。恥ずかしい話ですが、ヘルメットを脇に抱えて運転したのです。謎の“ノーヘルではありませんよ”アピールです。当然警官に違反で捕まってしまいました。

「ヘルメット持ってるさー何でかぶらんの!?」と不思議そうに僕を見つめる警官の顔を今でも忘れません。それを機に、なるだけバス移動に変更。それからは順調だったのですが、25歳の時にみんなで撮った写真を見ると、ん、まさか……完璧だったはずの島に穴があいていたのです。光の反射? 違う。あんなに頑張ってきたのに。こんなに一瞬でやすやすと。力が抜けました。もうあがいてもムダだと。

 こうなったらハゲを認めて受け入れるしかない。本当の僕を見てみよう。バリカンで頭を丸めました。怖かったけど、鏡に映った自分を真っすぐに見つめてみました。あれ〜すごくすがすがしい。何か自首した気分です。本心は隠すのに疲れていたんです。身も心もスッキリしました。

 丸刈り生活をスタートさせてから、僕の解釈も変化しました。前は「ハゲ=問題」だったのが「ハゲ=特徴」に。模様だと思えるようにまでなりました。そして不思議なことに少し髪が生えてきました。精神状態で変わるんですね。今となってはもう毛量なんてどっちでもいいんですが。問題を受け入れることで解釈が変わる。

 これを利用して問題と思っていることを受け入れてみるか。よし! 住宅ローンの残高証明書の封を切ってみよう。

▽スリムクラブ 真栄田賢(左)、内間政成(右)。ともに1976年、沖縄県生まれ。琉球大学在学中に知り合い97年にコンビ結成。「M―1グランプリ2010」で準優勝したことをきっかけに人気上昇。しかし19年6月、いわゆる「闇営業」問題で無期限謹慎処分に。同年8月に謹慎が解け活動再開、復活をかける。

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