専用サイトでトッピングやドレッシングなどを選ぶだけでカスタマイズサラダが完成する
メインディッシュの脇に、さりげなく添えられるサラダ。たとえ、脇役であってもいざつくるとなると何かと面倒だ。しかし、これが食卓の主役に躍り出る時代がくるかもしれない。
「パーソナルで最適な野菜のある食生活をご提案したい」。こう語ったのは、野菜農家でも、八百屋でもない。キユーピーの上席執行役員カスタマーサクセス担当兼コーポレート副担当の山本信一郎氏である。
キユーピーは2022年9月28日、「Qummy(キユーミー)」という新サービスを始めた。これは「オンラインで注文した工場直送の新鮮なパッケージサラダを、自宅で好きなときに受け取れる」というサービスだ。子育てに忙しいファミリー層をターゲットに、「ひと手間未満」でつくれるサラダの材料をレシピとともにカスタマイズして提供する。
注文は簡単だ。まずはキユーミーの専用サイトで食べたいサラダの種類を選択する。その後、トッピングやドレッシングを選択する。これだけで、自分だけの「カスタマイズサラダ」が完成する仕組みだ。注文後は、指定した時間にキットが配送されるのを自宅で待つだけでよい。
購入できるのはサラダだけではない。ドレッシングやスープ、サラダ総菜、植物性原材料を主体にスクランブルエッグを再現した「HOBOTAMA(ほぼたま)」など約65品目も注文できる。さらに、ミールキットやベビーフードなども順次展開する予定だ。「献立で悩みがちな副菜需要に応えられる」とキユーピー上席執行役員で新規市場開発担当兼カスタマーサクセス室長の藤原かおり氏は自信をのぞかせる。
Qummy(キユーミー)は、サラダ以外にもドレッシングやサラダ総菜、スープなど計65品目を扱う
D2Cでファンを増やす
キユーピーがこのタイミングで新事業を開始する背景には何があるのか。
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