5月21日放送の『Snow Man佐久間大介の待って、無理、しんどい、、』(文化放送)にて、番組に小野Dこと声優の小野大輔がゲスト出演し、小野大輔が演じる各キャラクターに関する佐久間の興奮ぎみな、ともに十四松を務める『おそ松さん』の話で盛り上がった。
–「同じダイスケでちょっと勝手にシンパシーを持ってた」-
小野大輔は『おそ松さん』の十四松役をはじめ、『デュラララ!!』の平和島静雄役や『黒子のバスケ』の緑間真太郎役、そして佐久間にとって特に思い出深い作品、『涼宮ハルヒの憂鬱』の古泉一樹役など、人気キャラクターを数多く演じているほか、ソロでのアーティスト活動に加えて、近藤孝行とのユニットTRD(トラッド)としても活躍している。
佐久間にとっては憧れの声優だという小野。
佐久間曰く、「いろんなアニメを見てる中で、小野大輔さんヤベー!すげー!ってずっと思ってたし、同じダイスケでちょっと勝手にシンパシーを持ってた」と語る。
小野自身も、『おそ松さん』で同じ大介の名を持つ人が、同じ役をやっていることが嬉しかったという。(アニメでは小野大輔が、実写映画では佐久間大介がともに十四松を演じている)小野は佐久間と会えたことについて、このように話してくれた。
「自分のアニメで演じた役をやられている方に、こうやって会うっていうのがやっぱりうれしくて。舞台版であったりとか、実写版であったりとかの時にいつも思うのって、すごくリスペクトをもって演じてくださっているなっていうのを感じられて。とにかく今日は、だから感謝を伝えに来ました」
また、小野は収録前に初回ゲストの寺島拓篤に会って、少し話したという。
「さっき外で寺島拓篤くんと会って、佐久間くんすごいね、ラジオ上手だねって話をしてて、でも何よりシンプルに声がいいって寺島くんが言ってました。やっぱり声に力がある。だから言った言葉がちゃんと届いて、それが実現されるって、それこそ言霊だなと。やりたいことはバンバン言っていった方がいい。佐久Dのおかげでゲストに来れました」
–「いま出てきている若者たちの背中を押していると思うと、めちゃくちゃ嬉しい」-
佐久間が小野大輔のことを初めて認識した作品が『涼宮ハルヒの憂鬱』だったというが、声優業界でも、そのように声をかけられることがあるそうだ。
「声優業界でも、実はそういう風に声をかけてもらうことが多い。声優だと内田雄馬くんとか、花江夏樹くんも、やっぱり最初に小野さん認識したのってハルヒかもしれないですって」
キャラクターも強くて印象に残ると話す佐久間。小野は、古泉一樹をどのように演じていたのか。
「あの時は、新人とは言えないまでもまだまだ代表作がそんな多くなくて、ガムシャラにやってた時期。ギラギラしていて、なんとかしてもっともっといい役が欲しいなと思ってた。だから、どうやったかとか、どういう声で演じたかって言うのが、いま思い出すと、論理的じゃない。とにかくやるっていう思いだけでやってた。その役がこうやって時を経て、いま出てきている若者たちの背中を押していると思うと、めちゃくちゃ嬉しい」
–「延々とみぞおちにパンチなんですよ。エンドレスエイトくらい繰り返してる」-
ここで、佐久間から小野に、質問が飛び出した。
「小野さんっていろいろなキャラクターを演じ分けるじゃないですか?古泉だったら、きれい目な声というか、スッとしてるキャラクターだからこそのきれいな声。平和島静雄とかだと、喉を鳴らすような声を出されていて、これってどっちが、なんかその例えば静雄の方だと喉に負担かかってるのかなぁとかすごい気になってた。どちらの方が出しやすいとかってあるんですか?」
元々持っているものは古泉一樹に近いかもしれないと語る小野。小野が演じやすいキャラクターとは。
「基本的にあまり声を荒げるって事が日常生活でもない。なんか品を大事にしたくって。どこかで雑になりたくない、下品になりたくないってところはあって。だから、古泉一樹はやりやすい。なんかその今喋ってるトーンでそのまま行ける。…困ったものです。みたいな(笑)」と、古泉を実際に演じつつ質問に答えてくれた。
これに、またも佐久間のテンションが上がりつつ、小野が演じたキャラクターの中で好きなキャラクターを挙げた。
「さっきから、すごい!全部クリーンヒットなんですよね。延々とみぞおちにパンチなんですよ。何回KOされてるんだみたいな。エンドレスエイト(涼宮ハルヒシリーズの一編。アニメでは全8話放送された)くらい繰り返してる。僕、いろいろな小野さんの役が好き。本当に『夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜』の岸恭助とかもすごく好きで。あと、『WORKING!!』の佐藤さん(佐藤潤)とか。佐藤さんが八千代さん好きなのに不器用な感じがすごく好き」
と、佐久間から『WORKING!!』の佐藤が挙がると、小野が演じる時に一番大事にしている幸福願望の話に。
「その2人の関係はさとやちって呼ばれているカップリングで、公式のカップリング。あの役は一番、僕が役を演じる時に考える幸福願望、これがこの人にとっての幸せっていうのが一番はっきりしてる人だった。八千代のことが好き。その役にとっての幸せってなんだろうって考えてから演じる。これって佐藤君に関しては、それがわかりやすくて、わかりやすいのに全く出さない。それがすごく歯がゆくて難しい。気持ちはすぐわかった。で、どの役やる時もそれ考える。古泉に関してはわかりづらいじゃない?表から見ると。でも裏を返せば、この世界を救うためにいろいろと裏で暗躍しているというか、いろいろなことを考えている。でもそれが行き着く先って、涼宮さんの心を乱さなければ世界は救われる。ってことは、涼宮ハルヒなんですよね。古泉一樹の行動原理は全部そこの中心にハルヒがいる。静雄に関して言えば、もう臨也。昔のこともあるから、やっぱりどこかであの頃に戻りたいって気持ちもある。静雄の行動原理って臨也もあるし、自分を取り巻く人のために何かをするってことが生きる目的になっている」
–小野「待って、無理、しんどい、、俺と同じ入り方」-
一問一答のコーナーで、やりやすいキャラクターがバカキャラだと答えた小野。その理由について、小野はこう語る。
「バカキャラはやりやすい。何ていうんだろう、いつもこれ逆説的になるんだけど、演じているときに気にしていることって、人のセリフを聞くこと。師匠からも、耳を良くしろと言われていて。声を研ぎ澄ますのは当たり前だから、喉じゃなくて耳を良くしなさいとずっと言われて育ってきた。人のセリフを聴いて自分が変われないといけない。それはディレクションも同じ。こんな感じでお願いしますと言われたら、それを反映できないと意味がない。それをずっと心がけてやってきた中で、“バカ”ってこれが逆。人の話を聞かない。これが難しいんだけど、あえてそれをやると楽しくてしょうがない」
バカキャラの話題から、佐久間は自身が演じた際の十四松に対するバカの演じ方を話してくれた。
「僕も十四松をやらせてもらったけど、『おそ松さん』はリアルタイムで全話見させてもらった。リアルタイムでいろいろと問題になった(笑)幻の1話から見ていた。今回やらせてもらうってなった時に、最初は本当にどうしようと思ってて、でも1回台本をもらって考えた時に、僕の中で十四松ってどちらかというと全部見たからこそ真人間だなと思っちゃった。なんか意外と、適切なことを言えるし、思えるし、あれこの子って空気を読んでバカやったりとかしてるし、意外と真人間なんだなっていう印象が僕の中で強くて。そこから1回作ってみたら実写じゃないですか?実写で真人間やると普通の人だった。一回自分で作ってみて、ダメだこれ全然違うなと思って、僕の中では、あの第1期の十四松を見た時の印象で今回の実写映画はやらせてもらった」
これに、小野は佐久間の考察がすごいと語る。
「ヤバ。待って、無理、しんどい、、考察が全部的確にヒットした。いま僕が、みぞおち殴られた。すごい!本当に回を重ねれば重ねるほど真人間になっていって、十四松の彼女のエピソードのあたりから、実は人が言ってること聞いてるな?人のために何かをやっているな?ってことがわかってきちゃう。実は人の声を聞きながら、あえて無視してるバカなんですよ。だから、それを1回忘れて、一期の最初の方の十四松で演じたっていうのは本当に的確!だからああなったんだ!そうじゃないとできないもん!」
また、佐久間は十四松を演じるにあたってアドリブを入れることもあったと明かす。
「芝居中に監督にずっとここのリアクション…僕、ボゥエバー入れたいんですけどとか、いろいろめちゃめちゃ入れさせてもらった」
ボゥエバーってアドリブだったんですか?と小野も驚きの発言だったようだ。佐久間自身、最初は台本になかったと話す。
「最初はギャーしか書いてなくて、本読みが終わった後に直々に行って、ここ僕、ギャーって書いてあるんですけど、どうしても僕、ボゥエバーって言いたいんです。この時はボゥエ!って言いたいんです。って言ったら、じゃあ演じる時に入れちゃっていいよって言ってくれた。いろんなところで十四松語録みたいなのを自分なりに台本の裏に書き出して、ここの時はこれが合うかもしれないみたいなのを見つけてやらしてもらってた。十四松をやるならやっぱり小野さんがやられていた十四松をやっぱり再現というか実写なので、絶対にここを再現しないといけないと思っていた」
小野自身は、アニメ収録時にボゥエが台本に書かれていたようだ。
「僕は台本です。ボゥエもボゥエバーも。あれは書いてあった。脚本家の松原さんが書いてて、いい方はお任せしますって言われて、餓狼伝説のテリー・ボガードのやられ声をイメージしてやった。それをまさか佐久間くんが拾ってくれるとは。だからあんなに十四松だったんだ」
また、佐久間は収録が始まる前から、スイッチを十四松に入れるためにやっていたことがあるという。
「小野さんがやられている十四松はずっと口が開いている印象が強くて、返事をするときも口が開いている。それをちゃんとやろうと思って、意識している。なるべく返事も口開けた状態だから、普通はえ?とかいうところを、あ?あぁ?だけで。カメラ回る前のスイッチを入れる時に、いつも手をぶらぶらにして、口を開けた状態にしてスイッチを入れましたね」
これに、小野はまたしても番組タイトルを引用して感情を表現してくれた。
「待って、無理、しんどい、、俺と同じ入り方。マイク前なんで口を開けている。なるべく動かさない。口乾いちゃってしょうがない。すごい叫んでるからずっと、声はガラガラになる(笑)。でも、やってよかった。ちゃんと受け継いでくださってありがとうございます」
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