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Wednesday, May 11, 2022

今年のマーケットが難しい理由とは?相場サイクルから考える - トウシル

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上げ下げを繰り返す株式マーケット

 皆さんは今年の株式投資の成績はいかがでしょうか? 筆者はなかなかさえない状況が続いています。

 筆者の投資手法は一言で言えば「株価のトレンドに乗る」というものです。したがって、上昇でも下落でも、そのトレンドが長続きすれば非常に有効です。

 もし上昇トレンドが長期間続けば、その間株を保有するだけで利益が大きくなりますし、下降トレンドが長期間続けば、下降トレンドの初期段階で保有株を売却した後は手出しせずに済みますので、損失を回避することができます。

 しかし今年の日本株は、成長株については下降トレンドが長期間続いているため、それらを保有し続けることによる損失は回避できているものの、それ以外の銘柄は株価が上がったと思って買ったらすぐに下がってしまうケースが多いです。それを見て「上方向ではなく下方向か!」と空売りを仕掛けると、今度は株価が反発してまた損切りとなってしまいます。

 このように、上がったり下がったりでどっちつかずの動きをする銘柄が多いことが、今年の株式投資のパフォーマンスが伸び悩む大きな理由であると感じます。

中間反落?それとも逆金融相場入り?

 ではなぜ、今年のマーケットは上げ下げを繰り返す銘柄が多いのでしょうか? それは「上方向を見ている投資家と下方向を見ている投資家の両方がいるから」だと筆者は思っています。

 例えば、コロナ・ショックで市場が混乱した後の2020年4月以降しばらくの間は、多くの個別株の株価が長期間にわたり上昇トレンドを形成し、利益を得やすい状況でした。

 これは世界中で異次元の金融緩和が行われたことから、投資家の期待が上方向を向き、買いが買いを呼ぶ展開となったためです。

 では今の足元はどうかというと、米国で利上げが始まり、QT(量的引き締め)も行われるといった状況で、明らかに金融緩和状態から金融引き締め状態に変化しています。

 これを相場サイクルでみると、金融相場が終了し、業績相場に入るかどうかという状況と考えられます。

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