何回も繰り返しやってみて、実際、手応えはどうなんですか?
(山口)
正直、僕ら、オンラインライブをやって1回目にやって、結構評判がよかったというか、反響があったんですよ。だから、いろんな人がこういう感じのオンラインライブやり始めてほしいなって思ったんですけど、誰もやってくんなかったんですよね、ほかに。続いてくれなかったんですよ。早く同じことをやる人たちが周りに増えてほしいなとは思っているんですよね。せっかく発明したから、これはみんなで盛り上げていきたいなと思うんですけど。
ただ、絶対に僕が思うのは、ここ5年、10年ぐらいで、音楽映像のサブスクリプションサービスって生まれると思うんですよ。いま映画のサブスクリプションサービス、いろいろあるじゃないですか。ああいう中に、音楽専門のサブスクリプションサービスが生まれるはずなんですね、過去のライブ映像とか、新しいものも含めて。
そういう部分で、音楽の映像のコンテンツっていうものは、絶対に必要になってくると思うし、ただ、アルバム1枚でミュージシャンが表現して、リアルライブで表現するっていう時代ではなくて、映像作品として音楽表現をしていかなきゃいけないっていう状況に必ずなると思うんですよ。
だから、そう思って、こういう配信を始めたっていう側面もあるんですけど、ただ、なかなかほかにね、そういう同じことをやる人が出てきてくれないっていうのは、ちょっと寂しいなとは思ってるんですけどね。
僕の勝手な考えですけど、やっぱり本当に正しいものであったり、本当に楽しいものって、やっぱり最初はマイノリティーなんですよね。なかなか支持されないと思うんですよ。
ただ、それを続けていくと、魅力的なものであれば、いつか必ず主流になると思っているんですよ。いいときも悪いときもあるし、そしたら、自分たちは信じて発信したという事実は変わらないから、それを懲りずに続けていくっていうことが大事だなと思うのと、今この瞬間に評価されるものをつくろうと思っても、やっぱりやっててワクワクしないと思うんですよ。
5年後、10年後、20年後、そこに残るもの、未来に残るものを今つくること。そこに対して、迷いを持ったりはしたくないなっていう気持ちはありますけどね。
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