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Wednesday, March 23, 2022

「お題の一言」で決まる、『ハコヅメ』の打合せ - 日経ビジネスオンライン

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『「ハコヅメ」仕事論 女性警察官が週刊連載マンガ家になって成功した理由』刊行記念インタビュー(その2)

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山中 浩之

日経ビジネス シニア・エディター

(前回から読む→「人気警察マンガ『ハコヅメ』、作者は『週休2日、夕方5時終業』」)

―― 泰さんは、学生時代から剣道をやっていらっしゃったんですよね。警察官になって時間が不規則になっても、自分の体をコントロールすることは続けていらっしゃった。それをマンガ家になっても維持されている。

:そうなんです。だから、時間を決めて、自分をある程度維持していくという過程が好きだったんだと思います。

―― そうですね。ダイエットもそうなのかもしれないけど、何か自分の体をコントロールできている快感みたいなものってちょっとありますよね。

:ありますね。自己肯定感が高まるというか。

―― 今はどんな感じで運動されていますか。

:今、ちょっと勉強をしたいので、ランニングをやめて、ストレッチとかヨガを取り入れながら読書というふうに変えています。タブレットとかスマホじゃなくて、勉強するなら紙派なんです。本をこう開きながらストレッチを2時間ぐらい。

―― 2時間、ひえー。

:あと、やっぱり半身浴だけは絶対欠かしません。汗をかかないと具合が悪くなっちゃうので。マンガを描いていると体を動かさないので、そんな感じで注意しています。

「これを描いて」と言われたら絶対描きたくない

―― 8時から17時の間のマンガのお仕事というのも、中身は日によって違うと思うんですけれども、だいたい何曜日にこんなこと、というところまで決めていらっしゃるんでしょうか。

:月曜日がネーム(コマ割りとセリフが入った段階の原稿)の日で、火曜日が編集部の方との打ち合わせですね。1時間から2時間。火曜日からだいたい木曜日、金曜日午前中ぐらいまで作画をしていて、金曜日の午後からはほかの勉強だとか、カラーの原稿だとか、そういうことをやっています。

―― じゃあ、火曜日に1~2時間、講談社週刊モーニング編集部のタブチさん、ヒロタニさん、ヤマダさんとお打ち合わせをされて、それで内容というのが決まってと。

:描く内容が決まるというよりは、私が描いた内容が可か否かというのを見てもらうという。

―― おお、そういうことですか。

:はい、月曜日の時点で自分でネームを描いて、それを見てもらう。私、タブチさんに「これを描いてください」と言われたら、絶対描きたくないので(笑)。

タブチ:だから、描いてほしくない内容をあえて先に言うくらいですね。「こっちに行ったら嫌だな」というのを言っておくと、そうならない(笑)。

―― すごいですね。

:たまたま次、描こうかなとうっすら思っていたことを、タブチさんから「こういうのが読みたいです」と言われたときはすごく嫌な気持ちになります。「はあ……。何、この人」と思って。

―― 「何、この人」ですか。

:空気読んでよと思います(笑)。

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