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Saturday, January 8, 2022

【BOOK】コロナ禍で強行されるオリンピックを見て、スポーツは「いいもの」なのかよくわからなくなった… 作家・堂場瞬一さん『幻の旗の下に』 - ZAKZAK

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作家・堂場瞬一
作家・堂場瞬一
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去年の夏、コロナ禍の下で強行された東京オリンピック・パラリンピック。一方、1940(昭和15)年には、幻となった東京オリンピックがあった。同年、その代替大会である「東亜競技大会」が開催される。これを題材に書き下ろし小説を刊行した、今年で作家デビュー21年目を迎えた堂場瞬一氏に話を聞いた。 (文・たからしげる/写真・chihiro.)

――執筆のきっかけは

「コロナ禍で東京オリンピックが延期になるかどうかという話が出たのをきっかけに、1940年の東京オリンピックが返上されたときにはどんなことが起きていたか調べると、同じ年に東亜競技大会というスポーツ大会が開かれていたのを初めて知りました。このとき何が起きていたのかと興味を持って、資料の収集を始めました」

――タイトルを決めたのはいつですか

「スポーツ大会というと、国旗とか大会旗とか、何らかの旗が出てきます。それが並ぶようなイメージから導き出したものですが、原稿を書いているときはまったく決めていませんでした。東亜といった古い言葉をそのまま使うわけにもいかず、最後ぎりぎりになって、あれこれ考えて決めました」

――執筆で苦労したところはどこですか

「戦前の話で、取材したい人も存命ではなく、記録や資料もあまり残っていないところが非常に痛かったです。だれがだれにどんな交渉をしたかとか、競技そのものがどう行われたかとかが、ほとんど分からないんです。しかもコロナ禍で、人にもあまり会いに行けない。そのせいで、自分で創作できる余地がかなりの部分ありましたが」

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