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Sunday, March 21, 2021

なぜビル・ゲイツは子供が14歳になるまでスマホを持たせなかったのか スマホの使いすぎは脳をダメにする - PRESIDENT Online

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仕事の視野を広げるには読書が一番だ。書籍のハイライトを3000字で紹介するサービス「SERENDIP」から、プレジデントオンライン向けの特選記事を紹介しよう。今回取り上げるのは『スマホ脳』(新潮新書)だ――。
1995年8月24日、昼食会で、発表されたマイクロソフト社の新しい基本ソフト(OS)「ウィンドウズ95」を紹介するビル・ゲイツ・マイクロソフト社会長(アメリカ・ワシントン州レドモンド)

写真=AFP/時事通信フォト

1995年8月24日、昼食会で、発表されたマイクロソフト社の新しい基本ソフト(OS)「ウィンドウズ95」を紹介するビル・ゲイツ・マイクロソフト社会長(アメリカ・ワシントン州レドモンド)

「現代の環境」と「脳の機能」にギャップが起きている

現代人は平均10分に1回スマホを手に取り、1日に2,600回タッチするというデータがある。それほどスマホは人々の生活に浸透しており、常に携帯していないと不安を覚える人も少なくないようだ。

確かにスマホは私たちに利便性をもたらした。しかし、その極端に多い使用は、脳に影響を及ぼさないのだろうか。

スウェーデンで刊行され世界的ベストセラーとなった本書では、スマホやタブレット、PC、SNSなどの過度な使用が、記憶や集中などを阻害し、精神の不調などを招くメカニズムを、脳科学、心理学、精神医学、進化生物学などの最新研究から解き明かしている。

人類が文明を築き、科学の成果を謳歌するようになったのは、長い人類進化の歴史の中では直近のわずかな期間であり、脳の機能はそれ以前の狩猟採集生活の頃から変わっていない。それゆえ、スマホが普及した現代の環境と脳の機能とのギャップが起きており、それがさまざまな悪影響の原因となっているのだという。

著者はスウェーデン、ストックホルム出身の精神科医。前作『一流の頭脳』が人口1000万人のスウェーデンで60万部の大ベストセラーとなり、世界的人気を得た。

目次
1.人類はスマホなしで歴史を作ってきた
2.ストレス、恐怖、うつには役目がある
3.スマホは私たちの最新のドラッグである
4.集中力こそ現代社会の貴重品
5.スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響
6.SNS――現代最強の「インフルエンサー」
7.バカになっていく子供たち
8.運動というスマートな対抗策
9.脳はスマホに適応するのか?
10.おわりに

脳はこの1万年変化していない

地球上に現れてから99.9%の時間を、人間は狩猟と採集をして暮らしてきた。私たちの脳は、今でも当時の生活様式に最適化されている。脳はこの1万年変化していない。生物学的に見ると、あなたの脳はまだサバンナで暮らしている。

私たちは、たったの数千年で──いや、数百年かもしれない──周囲の環境を著しく変化させた。数千年というと、進化の見地から見れば一瞬のようなものだ。その結果、私たちは、今生きている時代には合っていない。

脳内の伝達物質のひとつ、ドーパミンはよく報酬物質だと呼ばれるが、実はそれだけではない。ドーパミンの最も重要な役目は私たちを元気にすることではなく、何に集中するかを選択させることだ。

お腹が空いているときにテーブルに食べ物が出てきたら、それを見ているだけでドーパミンの量が増える。その食べ物を食べ(て快楽という報酬を得)るという選択をさせるために、ドーパミンはあなたにささやく。「さあ、これに集中しろ」

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