民間調査会社「ブランド総合研究所」(東京都)の調査に基づく、2020年の都道府県「魅力度ランキング」が14日に発表され、栃木県は前年より順位を四つ落とし、47位の最下位となった。県は「20年までに25位以内」を目標にしていたが、最下位に沈んだことに福田知事は驚きを隠せず、「様々な工夫をこらしながら取り組んできたので思わず、『えっ』と大きな声をあげてしまった。選ばれる栃木の実現を目指し、ブランド力向上に取り組んでいく」と話した。
魅力度ランキングは、同社が6~7月にインターネットで実施した「地域ブランド調査」の一環。都道府県に「どの程度魅力を感じるか」という設問に、「とても魅力的」「やや魅力的」と答えた割合を基に「魅力度」を算出している。
2009年から始まったランキングで栃木県は15年の35位が最高で、同年を除き、常に40位台で推移。北関東3県は常に苦戦を強いられており、茨城県は昨年まで7年連続で最下位だった。
しかし、今年の魅力度の評価は11・4ポイントと、前年より1・1ポイント低下。前年は栃木県より下位にいた茨城県や群馬県がポイントを伸ばしたこともあり、初の最下位となった。
県とちぎブランド戦略室によると、県は重点戦略「とちぎ元気発信プラン」で20年に25位以内に入ることを目標に掲げていた。しかし、「不特定多数に漠然とした印象を聞いたもの。順位の上がり下がりの要因分析が困難」(同戦略室)などとして、21年度から始まる県の次期プランでは目標は廃止される見込みだ。
福田知事は、選ばれる県産品や観光地、移住につながる地域づくりを強化し、引き続き、県のブランド力アップに取り組む姿勢を示した上で、ランキングについては「栃木の持つ魅力や実力を測るために適切な指標であるのか疑問を感じた。その指摘はしていきたい」と話した。
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