「いい選手も入ってきてくれていて、成長してきたんですけれども、それを見てもらう場がないものだから、困ってしまいますよ。今は、まったく自主トレレベルのことしかやれていません。学校としては、5月連休明けからはオンライン授業が始まるのですけれども、このことで部活動としてはますます活動が出来ない状況になっていくでしょうね」
そう嘆いているのは早稲田大学高等学院(通称早大学院)の木田茂監督だ。
木田監督の長年の学校への交渉の成果もあって、早大学院としても本家の早稲田大の一芸入試に模して、わずかながらスポーツ推薦枠のような制度も導入出来るようになってきたという。そして、その選手たちが成長してきていよいよ迎える今春の大会という意気込みだった。それだけに、残念さは一入だ。
「実は、(早稲田大へ行かないで)そのまま、プロへ行きたいという希望をしている選手もいるくらいなんですよ」
ということだが、主将となっている薗部将大君は、通算も56本塁打を放っているという長距離砲である。早大学院としては1958(昭和33)年に早稲田大を経て中日入りした大先輩の森徹選手以来のスラッガーと言っても過言ではない逸材であろうか。都内でもトップレベルの入試最難関校と言われている早大学院である。そのほとんどはそのまま早稲田大へ進学していくのだが、早稲田大の直系付属校としての誇りは高い。ただ、これまでは中学での野球の実績などはほとんど考慮されなかった。
それがリーダーシップを発揮出来るなどのことも考慮してわずかながら、入学可能な幅が出来て、そのことで寮を確保して寮生も何人か抱えるようにはなった。こうして、チームそのものに厚みが出来ていったことで、木田監督としても手ごたえを感じていたところだった。それだけに、今回の対外試合が出来ないという状況はもどかしくて、歯がゆくて仕方がないというのが本音のようだ。
「早稲田の場合、大学の対応が早く、六大学でも一番早く春のキャンプを打ち出しましたよね。そんなこともありますから、直系付属校としてもそれに従わなくてはいけませんから。大学が練習しないので安部球場が空いているから使わせてくださいなんていうことは、冗談でも口に出来ませんよ。3月からは紅白戦も何もやれていないし、オンライン授業が進んでいくとなると、日程的には8月末に試験ということになります。そうすると、実質、野球もそんなにやれないということになってしまいます」
現状の中では、大会があるかもしれないという考え方と、なくなったとしてどういう対応をしていくのかということを2本立てで考えているという。そして、もし大会がやれないということになった場合は、3年生たちにどこかで「WASEDA」のユニフォームを着させてあげ、試合をさせてあげたいという思いはやはり強く持っている。
しかも、今年から大学の小宮山悟監督からの指示もあって、ユニフォームの地の色なども大学のものと同じにして文字通り早稲田大の高校版としたという。ただそのユニフォームにまだ袖を通せていない。そのユニフォームで試合が出来ていないということは残念である。
学校としては、6月から対面授業が可能となれば、そこからは徐々に部活動も再開していこうということになっていくのだが、現状では、今のところ何もわからないという。
「部活動も学校教育の一つという考え方で行くと、オンライン授業をやれているからそれでいいということはありません。都会の子と、寮生で田舎に帰っている子とでは環境も異なります。何とか普通の状況に早く戻ってほしいと思っている」
正直な気持ちであろう。
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May 05, 2020 at 10:04AM
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高校通算56本塁打の主砲擁する早大学院。連休明けからオンライン授業がスタートも…(高校野球ドットコム) - Yahoo!ニュース
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