『DEATH NOTE』や『カイジ』、『ちはやふる』や『NANA-ナナ-』といったタイトルは、普段アニメや漫画にあまり触れない人でも、聞き覚えがある作品だと思います。
これらは映像化から10年前後経った今も、新しい世代や海外のファンの間で楽しまれている作品達です。
アニメの製作本数が多く人気の移り変わりも激しい昨今、こうした息の長い作品達はどのように生み出されるのでしょうか。
現在アニメ第3期が放映中の『ちはやふる』をはじめ、上記のヒット作品を数多く手がけてきた日本テレビのアニメ統括プロデューサー・中谷敏夫氏に、10年続くアニメづくりの実態を伺いました。
テレビ局とアニメの関係
―アニメの製作において、テレビ局はどのような関わり方をしているのでしょうか。
最近は、アニメが制作されてから放送局が決まるパターンも増えてきたので、テレビ局の仕事=出来た作品を放送するだけ、というイメージを持っている人もいるかと思います。しかし、本来アニメの製作は放送枠ありきで進行していくので、基本的には一番はじめの企画段階から参加しています。
自分の場合は、アニメの原作になりそうな作品を探して、原作サイドやアニメ会社に交渉に行くといった企画化前から一緒に動き出すパターンがほとんどです。
―企画を立てる段階からテレビ局として関わっているのですね。
最近の深夜アニメは、いわゆる「製作委員会方式」で予算を集め、アニメを制作してから最後に放送枠を確保することも多いので、企画段階からテレビ局が関わるというイメージは薄いかもしれません。でも、90年代半ばぐらいまでは、制作をテレビ局が発注するパターンがほとんどだったんですよ。
自分が所属する日本テレビ(以下、日テレ)では、現在も局側が原作を探して、アニメ化の権利を取りにいくという方式を採ることが多いです。現在放送中の『ちはやふる』も、自分が原作をみて、映像化権を獲得しに行きました。
今でこそアニメ枠は深夜帯に多いですが、深夜帯のアニメ枠が誕生した黎明期には、今思うと結構葛藤していたと思います。当然ですがゴールデン帯とは視聴者の数も層も異なるので。そこで、どうやって作品を盛り上げていこうかと考えたときに、日テレの場合はアニメと実写映画の同時展開ができたのが大きかった様に思います。
最初にその成功例となったのが、『DEATH NOTE』という作品でした。
原作×アニメ×実写映画の相乗効果
―週刊少年ジャンプで連載されていた漫画が原作の『DEATH NOTE』は、2006年から2007年にかけてアニメが放送され、その間に実写映画も2本公開されました。
この作品がすごかったのは、深夜帯に流したアニメを再編集してゴールデン帯に流したところ、めちゃくちゃ高視聴率を叩き出したことですね。編成部も驚くほどの大事件でした。
テレビ局の常識では、バラエティやドラマなどを見れば一目瞭然ですが、深夜よりゴールデン帯の方制作費が掛かっていて、クオリティは高いのが普通です。
なので、いくら原作人気の高い『DEATH NOTE』といえど、深夜アニメをそのままゴールデンで流して大丈夫か、という局内の声が強かったのも必然でした。ですがご存じの通り、アニメの場合はむしろ深夜の方がクオリティが高い、という逆転現象が起こっています。そのためこの時は、深夜のアニメが、特番期の、ゴールデン帯での、再放送ながら、テレビ史上初めてのレベルで大善戦をすることが出来ました。
このような、従来では予想もされなかった現象がテレビ局とアニメとの間に起こり始めてきたのが、ちょうどこの頃からだったと思います。
―その後、実写映画化とあわせてアニメ化された作品には、ほかに何がありますか。
日テレで手掛けた作品としては、『君に届け』や『俺物語!!』、『カイジ』や現在放送中の『ちはやふる』などですね。これらは全て自分がアニメのプロデューサーを担当させてもらったのですが、アニメ化の時点で、原作サイドには「映画やドラマの実写化込み」での企画をご提案させていただきました。
主な狙いは、「アニメ」から入った方が「漫画」や「実写」に、「実写」から入った方が「アニメ」や「漫画」にとマルチにファンの行き来が生まれる事です。1+1が3とか5以上になるような相乗効果を起こす事に繋がれば、と常に考えております。
また、こうした実写込みでの映像化の場合は、テレビ局の強みでもあるバラエティや情報番組でのPRを上手く活用する事も出来るので、作品にとっては良い事が多いと言えるのです。
アニメ『ちはやふる』のキセキ
―現在放送中の『ちはやふる』も、まさにそうでしたね。2011年と2013年に2度のアニメ化、2016年に2本、2018年に1本の実写映画化を経て、昨年2019年よりアニメ第3期が放送されています。
おかげさまでアニメも第3期まで製作させていただくことができましが、実は当初は第1期が放送できたこと自体が奇跡でした。
少女漫画のアニメ化は、商品化やグッズ展開が難しく、ゲームにもなりにくいため、そもそもすごくハードルが高いんですよ。加えて『ちはやふる』の場合、競技カルタをテーマにしているため、海外市場で売りづらいのではという懸念もありました。つまり本来ならば、原作の人気があってもテレビ局としては手が出しづらい類の作品だったんです。
ですが『ちはやふる』は、そうした心配を凌駕するほど、“少年漫画的な熱さ”と“少女漫画的な熱さ”の両面を持つ物語の力が圧倒的にすごくて…。これをどうしても映像化したいと思って、製作させていただきました。
―そうして実際に『ちはやふる』は、10年近く経った現在に至るまで、シリーズが続くほどの人気作となりました。
それに関しては、なによりもファンの方々が応援し続けてくれたことと、手前味噌ながら、クリエイター陣や役者陣に本当に恵まれて、素晴らしい映像作品を作ることができたことが大きかったですね。
さらに『ちはやふる』の場合、アニメ版と実写版との横の繋がりが強くて、関わるスタッフが実写・アニメに関係なく、チーム感を持ってお互いに高め合っていけたのも良かったと思います。自分も実写版の脚本会議に参加させてもらいましたし、アニメ版の監督と実写版を観て、「アニメも負けてられないな」と刺激をもらうこともありました。そういう泥臭さというか、アニメと実写の一体感というのは、他局の作品よりも強いんじゃないですかね。
―そうした実写との相乗効果もあって、この度6年ぶりとなるアニメ第3期の製作に至ったのですね。
それもありますし、第2期以降、実写版から入ってきたファンの方たちがアニメ版を再評価してくれたことや、応援を続けてくれたアニメファンの方たちからの「3期をやってほしい」という声が常に高かったことも、製作決定の後押しになりました。
また、6年の間そうしてファンの熱量が下がらなかったのは、いわゆる「聖地」の存在も大きかったと思います。
―『ちはやふる』には、主人公の千早が初めてカルタと出会う東京都・府中市、競技カルタの聖地 近江神宮がある滋賀県・大津市、メインキャラクターの一人である綿谷新が住む福井県・あわら市という3つの聖地があり、それぞれの地域が作品とのコラボを展開しているのも珍しいケースです。
アニメと特に深い関わりがあるのが、新の住む町・福井県あわら市ですね。この綿谷新というキャラクターは福井弁を話す人物なのですが、アニメではその方言をリアルに再現するために、出演者の一人で福井県出身の声優である安済知佳さんが、方言指導をしてくれています。それも単にアフレコ現場でレクチャーする程度ではなく、新のセリフを毎回安済さんが録音して、新を演じる細谷佳正さんに音源を渡しているんですよ。番組エンディングに方言指導として彼女がクレジットされているのも、それだけ本気で福井弁を再現しているということなんです。
こういう本気の取り組みのおかげもあって、あわら市さんの方も『ちはやふる』の聖地として作品を盛り上げてくださり、アニメが放送されていなかった2期以降の6年間も、毎年イベントを開催してくれたんですよ。
―放送が終わったアニメのイベントが開催され続けるというのは、かなり珍しいケースですね。
普通ならありえないですよ。3期の製作も決まっておらず、基本は2期で終わっています。これ以上新しい展開が何ら決まっていないのに、イベントをやり続けていたというのは普通ではありえません。レア中のレアケースです。
『ちはやふる』の関係者間に強いチーム感・一体感があるのは、それを6年間ずっとやりきった、というのも大きいでしょうね。協力してくれたあわら市さんのおかげですし、なにより遠方からでもあわら市に来てくださったファンの方たちのおかげです。
更にありえないこととして、実は『ちはやふる』のアニメ3期の製作発表は、あわら市でおこなわれたんですよ。
―普通は都内で開催されるものですよね。
基本的に製作発表は取材をして下さる記者の方々に来てほしくてやるものだから、普通なら地元メディアの方々以外の記者が全く来ない福井でやる意味自体が分からないんですよ。
それでも福井でやったのは、ここまで6年間、放送が無い間も一緒に歩んで作品を支えてきてくれた恩返しといいますか、福井の方たちに一緒に喜んで欲しいな、という思いがあったからなんです。そして行った発表ではファンの方たちも「ありがとう」と泣いて喜んでくれて、それをみて自分たちも良かったと思うと同時に、「3期も絶対に手を抜けないな」という思いを強くしました。
このように『ちはやふる』は、テレビ局が何かをしたというより、応援を続けてくれたファンが作ってくれたことの方が大きい作品だと思っています。声優さんやクリエイター陣も『ちはやふる』だからと集まり、今も頑張って作り続けてくれています。そういう作品愛に包まれた稀有な作品なんです。
原点(オリジン)は意外なあの作品
―「ちはやふる」は中谷さんのキャリアの中でも特別な作品に位置付けられそうですね。因みに、中谷さんにとって、アニメ担当プロデューサーとしての原点となったような作品はありますか
それでいうと、実は“僕の中では”『ちはやふる』の原点(オリジン)でもある『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』という作品がそうです。
―『ちはやふる』とは随分イメージが異なる作品ですね!
原作が連載されていたのは『近代麻雀』という麻雀漫画専門誌ですよ。今でこそ色々なアニメがありますけど、15年前の2005年に『近代麻雀』の漫画をテレビシリーズで放送するって言ったら、当時は「誰がみるんだよ」って会社中から言われました。
そもそもギャンブルのアニメは放送法にも引っかかるだろうし、男性の、しかも麻雀好きの人しか観ないだろうから、ヒットするはずがないとも言われたんです。それでも自分は、この作品に流れる強いメッセージや“人間性の勝負”をどうしても映像化したくて、実現させていただきました。
―テーマである「ギャンブル」の部分にフォーカスするのではなく、ですか。
そもそも自分は『アカギ』をギャンブルの作品だとは思った事が一度もありません。これは人間性を描いたドラマであって、そこにたまたま麻雀牌が出てくるだけなんです。それは『ちはやふる』でも同じで、競技カルタはほとんどの人が知らないけど、それを通して描かれる登場人物たちのドラマにはみんな共感ができるんですよ。
麻雀とか競技カルタとか、青年漫画とか少女漫画とか、こちらが勝手に決めたカテゴライズに左右されるのではなく、その向こうにある作品の本質を切り取って描きたいと思って作ってきました。だからこそ、男性しかみないだろうと思われていた『アカギ』は、実際には驚くほど女性が多くみてくださいましたし、逆に『ちはやふる』は男性も多くみてくださっているのだと思います。
こうした『アカギ』での経験は、私のその後の仕事の全ての下敷きになりました。もう15年前の作品にはなりますが、今も全く違和感無く楽しめる作品なので、まだみたことがないという方には是非ご覧いただきたいです。
表現のための戦い
―『アカギ』のアニメ化の際にあがったような、内容や表現に対する懸念の声は、他の作品でもあったのでしょうか。
たくさんありましたよ。例えば、嘘みたいな話ですが『DEATH NOTE』の時は「ノートに名前を書いて、本当に人が死ぬ様な事件が起こったらどうするんだ!」ということを会社の上層部に言われました。青少年への影響を懸念しての発言というのはわかりますが、「そんな事が実際起こるんだったら逆に見てみたいわっ……!!」とは言えないくらいのアウェイ感たっぷりだったのを覚えています。
そして、強く印象に残っているのは『逆境無頼カイジ』という作品ですね。主人公のカイジが賭けに負けて指を切断するシーンや、利根川というキャラクターが熱い鉄板に身体をつける“焼き土下座”のシーンなどは、「本当にそんなシーンを放送していいのか」と言われました。
もちろん普通に考えたらまずダメだと思います。でも、痛いものを痛いと表現せず、臭いものに蓋をしたような描き方をしてしまうと、そういうある種ショッキングな表現の向こうにある作品の本質というか、本来作品として辿り着きたかった境地は描けないと思ったんですよね。
―作品の本質を描き出すためには、必要不可欠な表現だったというわけですね。
はい。そこを描かずに逃げた表現をしてしまうくらいなら、そもそもアニメ化なんてしなければいいとも思っています。
テレビは免許事業ですから、放送法に遵守するのは当然です。
ですが、「BPOさんに言われたくないからやめておく」という事なかれ主義ではなく、それを見せた時に傷つく人がいないか?など、道義的なこともしっかり考査し、表現する・しないを判断しないといけません。
単なる表現狩りになってしまうような判断は言語道断だと自分は考えています。これは、公開に「年齢制限」をつけられる劇場映画と違って、万人が見られるテレビでやるからこそ熟慮しなければいけない部分です。
とは言え、東日本大震災などの「激甚災害」発生時などの様な、有無も言わさぬ配慮が必要な時などは柔軟な対応で臨まねばならないのもまた然りです。
「この作品は何を描かなきゃいけないのか」というテーマは、「放送」素材としてアニメ化する際には、最大にして最深のテーマだと思っており、その判断こそがアイデンティティだとも思っています。
これからのテレビとアニメ
―今後テレビ局員として、どういったアニメを製作していきたいとお考えでしょうか。
もちろん流行に沿った「アイドルもの」や「異世界転生もの」といったコアなターゲット層に向けた作品も、しっかりやるべきだと思ってはいます。一方で、コア層以外の、全ての人にみてもらえるような普遍的でドラマ性が強い原作をきちんと映像化した作品を、テレビ局のひとつの柱として今後も作っていきたいと考えています。それこそが、テレビ局が主体的に製作する作品ならではの価値や方法論になると思うので。
あとやはり、ネット全盛の現代ではありますが、地上波でやっている以上は裏番組に勝ちたい、という気持ちがあります。それがたとえバラエティやドラマ、ドキュメンタリーだったとしても、それらにアニメで勝ちたいです。アニメであっても、大河ドラマやバラエティよりも面白いと、多くの人に認めてもらえるような作品は製作できると思っていますし、そうすることでテレビアニメはもう一段シフトアップできると思います。
―では最後に、中谷さんがアニメ製作の際に意識すべきだと考えている、テレビ局員としての「アニメや原作との向き合い方」とは、どのようなものでしょうか。
最近は何でもアニメになりすぎてしまって、原作も少なくなってきていますが、その原作をアニメ化する際、作品のコンセプトや映像化の目論見がちゃんとあるのかについては、疑問に思うことも多いです。本数が増えることでアニメ業界が活性化しているように見えるかもしれませんが、実際は「使い減り」という印象もある、というのが個人の感覚です。それもあって、自分はひとつの作品をやらせていただくときに、単に映像化してそれで終わりではなく、やるからにはちゃんと原作と向き合い、最後まで寄り添っていかなければいけないと常に思っています。
それと『アカギ』や『カイジ』で培われた作品との向き合い方、テレビ局員としての矜持を持って、今後どうなっていくのかわからないアニメ業界の中を自分自身、逆境無頼としてサバイブしていきたいですね(笑)。
アニメって腐らないじゃないですか。『ルパン三世 カリオストロの城』は公開されたのが1979年なんですけど、その頃の作品を今テレビで流してあれだけの人がみてくれることって、実写だとまずあり得ません。アニメ担当のプロデューサーとしては、腐らないし、長く愛されるからこそ、愚直に続けていけたらいいなと思いますし、同時に、長く続けていけるように、これからも考えて続けていかなきゃいけないと思っています。
(本インタビューは2020年1月16日に行われました)
プロフィール
中谷敏夫(なかたにとしお)・日本テレビ放送網株式会社勤務。
映画『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』にて初のアニメプロデュースを行い、以降数々の人気アニメをプロデュース。
プロデュースした主な作品は『それいけ!アンパンマン』『NANA-ナナ-』『DEATH NOTE』『桜蘭高校ホスト部』『MONSTER』『クレイモア』『はじめの一歩』『それでも世界は美しい』『HUNTER×HUNTER』『闘牌伝説アカギ』『賭博黙示録カイジ』『寄生獣 セイの格率』『君に届け』『俺物語!!』『中間管理録トネガワ』など。
テレビアニメ「ちはやふる3」作品情報
【放送】
日本テレビ:毎週水曜午前1:29~1:59 (火曜深夜AnichU)放送
福岡放送 :毎週金曜午前2:10~2:40(木曜深夜)放送
福井放送 :毎週土曜午前 1:30~2:00(金曜深夜)放送
福島中央テレビ:毎週日曜午前2:20~2:50(土曜深夜)放送
テレビ信州:毎週金曜午前1:44~2:14(木曜深夜)放送
【配信】
Hulu:毎週火曜 24:00~ 最新話数先行配信 ほか
【スタッフ】
原作:末次由紀(講談社「BE・LOVE」連載)
監督:浅香守生 シリーズ構成:柿原優子 キャラクターデザイン:濱田邦彦
美術監督:清水友幸 色彩設計:大野春恵 撮影監督:伏原あかね
CG監督:鈴木大輝 特殊効果:チーム・タニグチ 編集:木村佳史子
音楽:山下康介 音響監督:三間雅文
アニメーション制作:マッドハウス
オープニングテーマ:99RadioService 「COLORFUL」 エンディングテーマ:バンドハラスメント 「一目惚れ」
制作著作:アニメ「ちはやふる」プロフェクト2019
【キャスト】
綾瀬千早:瀬戸麻沙美 真島太一:宮野真守 綿谷 新:細谷佳正
西田優征:奈良 徹 大江 奏:茅野愛衣 駒野 勉:代永 翼
花野 菫:潘めぐみ 筑波秋博:入野自由
若宮詩暢:中道美穂子 周防久志:東地宏樹 猪熊 遥:坂本真綾 ほか
公式WEBサイト:https://www.ntv.co.jp/chihayafuru/
【この記事は、Yahoo!ニュース 個人の企画支援記事です。オーサーが発案した企画について、編集部が一定の基準に基づく審査の上、取材費などを負担しているものです。この活動は個人の発信者をサポート・応援する目的で行っています。】
"それを見て" - Google ニュース
February 25, 2020 at 06:03AM
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「『ちはやふる』はファンが作ってくれた」日テレアニメPに聞く:10年続くアニメづくりの実態(小新井涼) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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