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Monday, February 24, 2020

自分の身体の価値は4億円超、大切なのはそれを「利回り元本」と見ることだ - ビジネス+IT

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橋下 徹 氏

※本記事は『異端のすすめ 強みを武器にする生き方』を再構成したものです。

自己管理は「利回り元本」で考える

 働く人は体が資本です。若いうちから健康には十二分に気を付けても、気を付けすぎるということはありません。

 特に働き盛りの世代は、健康は大事と分かってはいるものの、その反面、「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信を抱きがちです。健康がいかにありがたいものかは、一度、実際に身体を壊してみないとわからないものです。

 特に、組織に属さずフリーランスとして働いている人は、ひとたび健康が失われれば仕事を一気に失ってしまうリスクがある。痛い目を見る前に、意識改革をする必要があります。

 そこで持つべきは、自分の身体は「元本」(元手となるお金)である、という視点です。元本には利子収入が生じます。自分の身体はいわば元本であり、自分が得る収入を、身体という元本から得る利子収入と見てみるのです。「体が資本」というのは、まさに的確な表現です。

 あなたの年収はどれくらいでしょうか。仮に400万円として、それがたとえば今では少し利回りのいい1%/年の利子収入だと考えると、あなた自身は、利子収入の100倍、つまり4億円の元本に匹敵するのです。つまりあなたの身体には、4億円の価値があるということです。

4億円の元本・商品として扱っているか

 自分の身体は4億円の元本・商品である。そう考えてみると、どうでしょうか。4億円の商品を保管するにしても、運ぶにしても、それはそれは、慎重になるはずです。

 もちろん保険にも入るでしょう。あなたは自分の身体を、そんなふうに大切に扱っているでしょうか。それほどの価値のある身体に過度な飲酒をさせたり、ジャンクフードを食べさせたり、あるいはほとんど運動をさせなかったりといった、不健康な生活習慣は控えているでしょうか。

 なぜ、ここまで皆さんに健康管理の重要性を説くのかというと、実は僕自身が、痛い目を見て学習したからです。

 僕は政治家になる前、30代前半くらいまでは、急に高熱が出たり、肺炎になったりと、よく体調を崩していました。そのために、テレビ出演に穴を開けてしまったこともあります。

 政治家になってからも、全身にじんましんが出たり、全身が痛みで硬直してまったく動かなくなったりということもしょっちゅうありました。ハードワークすぎて身体が悲鳴を上げていたのでしょう。

 今では、「自分の身体は元本である」「この身体で事務所を支えている」と肝に銘じて、元本・商品である自分の身体をこれまでよりは大切に扱うようになりました。

 頻度は少ないですが、フィットネスで汗を流しますし、食事にも多少気を遣っています(お酒は大好きなのでなかなか控えるのが難しいですが)。年に一度は必ず人間ドックに入り、数値のチェックをしています。

 若いうちは、とにかく量をこなす。日ごろからそう述べていますが、若くて多少の無理は利くとはいえ、身体を壊すほどでは、さすがにやりすぎです。僕も政治家を辞めた47歳以降になってから、先ほど述べたようにようやく健康管理の重要性を痛感したところです。

 この点において、皆さんに同じ轍(てつ)を踏んでほしくありません。「若いうちから自分の身体は超高価な元本であるという認識を持って、仕事を頑張る中でも、しっかり健康に気を付けなさい」と、僕の人生経験を基にアドバイスしたいと思います。

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