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Tuesday, February 15, 2022

滞仏日記「フランスの田舎で、ぼくは最高のサラダを考案した。これだ!!!」 - Design Stories

kukuset.blogspot.com

某月某日、今日は雨だったので、三四郎とずっと家遊びをして過ごしながら、dancyuで連載中の「パリ・サラダ」のレシピを考案して過ごした。笑。
実は締め切りが過ぎているのであーる。植野編集長には、カメラが壊れた、と嘘をついて、締め切りを伸ばしてもらった。編集長がこの日記を読んでないことを祈る。
実は、dancyuの巻頭エッセイを依頼された直後から、まず、スープのレシピ連載がスタートし、それが本になったら、そのまま今度はサラダの連載がスタートしたのである。
前回の「ハリネズミのポテサラ」がweb版dancyuで一番のPV数を獲得した、と植野編集長からじきじきに連絡があり、めっちゃ喜んだ父ちゃん。
人気料理雑誌で一番読まれたというのは、愛情料理研究家にとっては名誉なこと。
そもそも、あのポテサラは、昔から、パリのビストロなどで似たようなものが存在している。ぼくのがオリジナルというものではない。
ジャガイモに切り込みを入れて、オーブンで焼くと、焼き目の多いフライドポテトフラワーになる。そこからいろいろなハリネズミが登場している。
この仕組みをちょっと利用して、作ってみたのだけど、その遊び心が受けたのであろう。
ジャガイモに切れ目をつけ、そこに薄切りの林檎を挟んで、上にタイムを載せて、そのままオーブンで焼き、ゴルゴンゾーラのソースをかけて頂くちょっとノルマンディ風のポテサラ(笑)、まず、見た目がかっこいい。
みんな驚くし、かわいい、となるので、ぜひ、真似て頂きたい。

滞仏日記「フランスの田舎で、ぼくは最高のサラダを考案した。これだ!!!」

そのほかにも、「ファラフェルとパセリのサラダ」、「レバノン風タブレのサラダ」、「サクサク・シェーブル(ヤギのチーズ)ショーのサラダ」、「レンズ豆の彩パレットサラダ」、など、おもしろ工夫フレンチサラダをお届けしている。
月に二回の締め切りなので、結構大変だ。
本誌の巻頭エッセイ「キッチンとマルシェのあいだ」もあるので、最近は、dancyu尽くし。
植野さんは地球カレッジに二回も出てくれているし、ぼくは植野さんが主宰するdancyuイベントなどに参加しているので、ずぶずぶの関係であーる。ずぶずぶ。笑。
ともかく、次回のサラダもPVで一番になりたいので、今日はサラダのレシピを考案して日中を過ごすことになった父ちゃんであった。
ということで、父ちゃんが作った力作サラダの写真をご覧頂きたい。
ヘルシーだし、これ一皿で十分腹持ちするサラダを目指しているのじゃ。(レシピはweb版dancyuで)

滞仏日記「フランスの田舎で、ぼくは最高のサラダを考案した。これだ!!!」

滞仏日記「フランスの田舎で、ぼくは最高のサラダを考案した。これだ!!!」

滞仏日記「フランスの田舎で、ぼくは最高のサラダを考案した。これだ!!!」

三四郎の相手をして、疲れたので、昼は自分へのご褒美にパスタを作った父ちゃん。笑。「パリ・サラダ」の連載が本になったら、次は「パリ・パスタ」をぜひ、書籍化してみたい。あはは、笑える。
しかし、人生において「食べること」はとっても大事だ。
どんなに感染症パンデミックが世界を恐怖のどん底に叩き落としても、人間は食べることをやめないし、諦めないし、逆に苦しければ苦しいほどに美味しいもので癒されたいと思う人が増えるのは当然のこと。
ということで、父ちゃん、スモーク・サーモンといくらの絶品パスタを作り、うめー---、と田舎で悶絶をしたのであった。
味噌、赤柚子胡椒、生クリーム、ごま油、醤油、ピーマンデスプレッド、マスタード、バター、オリーブオイルでソースを作り、茹で上がったパスタで和えた。
余熱で、うっすらとサーモンに火が入る、という仕組み。それが最高。
いくらをまぶしたら、あらら~、うまいんじゃないの~。
これに、白ワインがばっちりで、大騒ぎしながら料理をしていると、うしろで、三四郎が不思議そうな顔でこっちを見ていた。にゃはは。

滞仏日記「フランスの田舎で、ぼくは最高のサラダを考案した。これだ!!!」

せっかく生きているのだから、美味しいものを作ることにもエネルギーを注ぎたいし、こうやって、丁寧に料理をして食べれば、間違いなく健康的だし、楽しいし、人生に退屈しないし、ますます生きたくなってくるから不思議であーる。
自分で料理が出来ると、そもそも、生きることに対して、暗くならない。
当たり前のことのようだけど、これこそが真実なのである。
時間が出来ると、ぼくはやっぱり、キッチンにこもって、「美味しい」を開発している。
ストレス解消にもなるし、気分があがるし、そうするとやる気が出てきて、次へと繋がるのである。
料理が出来ると、人生得した気持ちになる。

これでいいのだ、と自分の人生を肯定して生きていくと、なんとかなるものなのである。
これでいい。これがいい。これがしたかったんだ、と思って毎日、フランスの田舎で、子犬と生きている父ちゃん。
大儲けしたいとか、成功したいとか、そういうところから、ずいぶんと遠ざかったけれど、ぼくは実に人間らしい、いい人生を最近は生きることが出来るようになった。
これは料理を通して、食べることを通して学んだことである。
そういう意味でdancyuという料理雑誌風文芸誌で書かせてもらえることは有難い。
次回のサラダ、期待してほしい。
仕事のできるパリジェンヌたちのランチはだいたいサラダと決まっていて、どれも、縦長のプラスティックの「ポ」に入っているのだけど、それをちょっと利用しようかな、と計画中。
キノアとか黒米とかを使って健康でありながら、美味さを追求したサラダをイメージしているのであー-る。
植野さん、待っていてね。週末までには写真と原稿を送りまーす!
えへへ。

つづく。

滞仏日記「フランスの田舎で、ぼくは最高のサラダを考案した。これだ!!!」

さて、父ちゃんからのお知らせが二つあります。

まずは、NHK・BSのドキュメンタリー、
『ボンジュール!辻仁成の冬のパリごはん』の放送日が迫っています。
【BSP】2月23日(水・祝)21時51分~22時50分

オンデマンドが何かいまだにぼくにはわかりませんが、
【オンデマンド】
2月24日(木)18時〜3月12日(土)23時59分(NODの“まるごと見放題パック”に加入されている利用者の方)
2月24日(木)18時〜3月9日(水)23時59分(加入されていない方)
だそうです。BSが自宅でご覧いただけない皆さんは、単品利用の場合:1本220円で視聴可能だと制作会社のLさんが言うております。
https://ift.tt/LJawHkK

そして、『ボンジュール!辻仁成の秋のパリごはん』の再放送がそれより前に。
【BSP】2月19日(土)8時45分〜9時44分
https://ift.tt/EfNDwWm

そして、もう一つ、父ちゃんのオンライン・文章教室、今年第二回目の「エッセイ編」講座が3月13日に開催されます。詳しくは下の地球カレッジのバナーをクリックください!!!

地球カレッジ
自分流×帝京大学

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