■連載/綿谷さちこのクレカの強化書
2021年11月1日、東京・丸の内の丸ビルB1Fに、サラダストア『CRISP STATION(クリスプ・ステーション)』がオープンした。この店舗ではこれまでになかった決済体験ができる。その決済を実際に試してきた。
『CRISP STATION』。バックヤードにスタッフはいるものの表側は無人だ。
お客様に早くサラダを届けたい。その想いで生まれた決済スタイル
『CRISP STATION』の母体となるのは、カスタムサラダ専門のレストラン『CRISP SALAD WORKS(クリスプ・サラダワークス)』を、東京都内を中心に19店舗運営する株式会社CRISP。同店では美味しくて満足できるサラダを、好みに合わせてひとつひとつ手づくりで提供する。
店舗で並ばずにサラダが受け取れるよう、24時間いつでも好きな時に事前注文・決済できる専用アプリ『CRISP』を提供。配達エリア内ではデリバリーサービスも行なうなど、サラダを顧客の手元に届けやすい仕組みを作る。
そして今回、丸ビルにオープンした『CRISP STATION』では、レジ会計を行なわないという新しい決済スタイルでサラダを販売。顧客は冷蔵庫から好きなサラダを手に取り、なんと、そのまま持ち帰ることができる。そして食後にサラダのパッケージに表示されたQRコードから、クレジットカード決済を行なうという流れだ。
欲しいサラダを自分で冷蔵庫を開けて手に取る。サラダは種類ごとに色分けされているのでわかりやすい。
ただ、このスタイルだと、サラダを簡単に盗むことができてしまう。また悪意無く、うっかり支払いを忘れる人もいるかもしれない。なぜこのようなリスクのある販売方法を考えたのだろう?その疑問を代表取締役社長の宮野浩史氏に質問したところ、「やってみないとわからない」と、驚きの答えが返ってきた。
CRISPの代表取締役社長の宮野浩史氏。
「実際には料金を払わない人ばかりになるのかもしれませんが、それはチャレンジしてみないとわからないこと。僕たちはいかに早くサラダをお客様に届けるかを優先したところ、このスタイルに行き着きました」と、今回の決済スタイルに至った経緯を語ってくれた。
例えば、デリバリーサービスでランチをオーダーする場合、本来、食べたいものがあったとしても、別のメニューがもっと早い時間で届くのなら「こっちでいいや」となることは多いだろう。ランチの場合、少しでも早く食べられることが重要。「会計のステップの前に食べるステップがあった方がお客さんの満足度が高いんじゃないかという仮説の元に、この『CRISP STATION』を立ち上げました」と宮野社長は言う。
レジ会計のない新しい買い物体験を実際に試してみた
『CRISP STATION』で取り扱うサラダは、『CRISP SALAD WORKS』でも提供するシグネチャーサラダ。「クラシック・チキンシーザー」「カル・メックス」「ダウンタウン・コブ」「ヒップスター」「スパイシー・バイマイ」「ENC」「ファームボール」「マーベリック」の8種類で、価格はすべて一律の1180円になる。それぞれのサラダの内容が知りたい場合は、冷蔵庫横のモニターに表示されるQRコードから調べることができる。
冷蔵庫横のディスプレイで購入方法を案内。
QRコードを読み込むと、買い方の説明やサラダの紹介などが書かれたサイトにアクセスできる。
筆者は『CRISP SALAD WORKS』で一番人気の「カル・メックス」を選択。これはアボカドとトマト、レッドオニオンなどに甘酸っぱいドレッシングを合わせた、メキシカンのワカモレ風味のサラダだ。これを冷蔵庫から取り出し、横に設置された紙袋に入れて持ち帰ったのだが、本来、商品の受け取りはお金と引き換えという意識があるので、そのまま持ち帰ることにやや戸惑いを感じた。
支払いはサラダに取り付けられたパッケージのQRコードから行なう。食べる前に決済を済ませても良かったのだが、宮野社長の言葉から、食べた後に決済することにして、まずはサラダを味わった。
支払いのQRコードはサラダのパッケージに印刷されている。
その日に採れたという野菜は新鮮でシャキシャキとした歯ごたえ。たっぷりの野菜と自家製クルトンで満足感があり、甘酸っぱいドレッシングが食欲をそそり、最後まで食べ飽きることはなかった。
ドレッシングとクルトン、トマトは別容器に入っていた。そのためクルトンはカリカリの歯ごたえ。
見た目からして実に美味しそうだ。
そしていよいよ決済。パッケージのQRコードを読み取って専用サイトにアクセス。決済はクレジットカードで行ない、カード情報のほか、メールアドレス、国と地域、携帯番号を入力した。
食後にQRコードを読み取って、決済サイトにアクセスする。
決済サイトに必要な情報を入力して「支払う」をタップする。
決済後、サイトに支払い完了が表示されたほか、記入したメールアドレスにも領収書が届き、ちゃんと支払えたことを確認した。
支払い完了表示(左)。メールで領収書も届く(右)。なお、うっかり2回支払ってしまった場合は、問合せをすれば返金してもらえるそう。
ランチを食べ、料金も支払ってホッとした後によくよく考えてみると、通常、お店で食事した場合には、最後に決済を行なうもの。実際にこのスタイルを経験してみると、購入時ほどの違和感はなくなった。そして宮野社長の仮説のように、確かに食べた後に支払いをした方が満足度も高く、納得して支払えるように感じた。
まだこのサービスは始まったばかりだが、仮に支払いをしない人が多くなれば、その場で決済できる方法を検討しなくてはいけなくなるだろう。できれば半年後も『CRISP STATION』で、この決済スタイルが継続されていて欲しいと願う。
丸ビル地下1Fのフードセレクションにある。
DATA
店舗名:CRISP STATION 丸ビル店
住所:東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディングB1F-2
営業時間:平日11:00-19:00/土日祝11:00-15:00
https://station.crispsaladworks.com/
取材・文/綿谷禎子
未来の買い物体験ができる無人型AI店舗にDIMEオリジナルアイテムが登場する。この春のオープンに向け絶賛準備中のお店の全貌を紹介しよう。
「SECURE AI STORE LAB」
[住]東京都新宿区西新宿二丁目6-1 新宿住友ビルB1F
[営]平日10:00~19:00
[休]水曜日、土曜日、日曜日、祝日
住友新宿ビル地下1階に未来型無人化店舗「SECURE AI STORE LAB」とDIMEのコラボレーションがスタートした。
店舗を運営するセキュアはディープラーニングなどのAI技術を活用した顔認証システム、AI顔認証などを利用した入退室管理システム、監視カメラシステム、画像解析ソリューションなどを手がける企業だ。
「SECURE AI STORE LAB」には顔認証の入店システムを採用、利用者はあらかじめ氏名、電話番号、クレジットカード情報などを入力して会員登録を行なっておき、初入店時に店頭のカメラを利用して顔情報を登録。それ以降は入り口のカメラで顔認証を行なって入店し、購入したい製品を手に取り、そのまま顔認証を経て退店するだけで決済が完了するという未来の買い物体験ができる。
今回、大手書店の丸善ジュンク堂とも協力し、DIME本誌やオリジナルアイテムなど編集部が厳選したアイテムを販売。今まで実物を見る場がなかったオリジナル商品も、実際に手に取って確認できるので、ぜひ足を運んでみてほしい。
未来の買い物を体験できる!
ココがスゴい【1】顔認証で入店
店舗初入店時に、入り口の認証機にユーザー情報のQRコードを読み取らせ顔情報を登録。顔情報の登録後、入店ゲートのカメラで顔認証することで入店できる。
ココがスゴい【2】手に取るだけでカートに入る
入店後は、棚から買いたい商品を手に取るだけ。これまでにない購買体験を実現している点もぜひ体験してほしい部分。店舗で商品を手に取ると、棚の上部に設置されたディスプレイにその商品の情報をリアルタイムで表示する。
ココがスゴい【3】複数のセンサーとカメラで買い物をサポート
商品棚には重量センサーなどのセンサーを設置している。カメラや棚のセンサーなどは全部で50基以上、実証実験も兼ねているため、多めに設置してある。
ココがスゴい【4】決裁も顔認証でOK
商品を購入する場合は、商品を手にしたまま退店ゲートに進むだけで自動決済。バッグなどに入れた状態でもOKだ。退店ゲートのカメラで顔認証を行なうことで決済が完了し、退店できる。
「小売店が抱える様々な課題を解決するソリューションとしても活用していきます!」
セキュア取締役 事業開発部 部長
平本洋輔氏
DIMEオリジナルアイテムが続々登場予定!お楽しみに!
取材・文/編集部
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