岐阜県高山市清見町夏厩の豆腐製造卸販売の宮春が、1日からポテトの代わりにおからを使った「おからサラダ」の商品開発のためのクラウドファンディング(CF)を開始する。おからサラダはヘルシー食品だが、消費期限が極端に短く、商品化の例は全国でも例がないという。同社の榮雄一社長(44)は廃棄物として豆腐業界の大きな課題のおからの有効活用と、飛騨の方言で豆腐を表す"とっぺ"文化の全国発進に意気込んでいる。
同社は、全国でも珍しい麦飯石の岩盤でろ過された地元の天然水を使った豆腐が評判。大量に出るおからは産業廃棄物で処理に大きな費用がかかるが、同社では「飛騨豚」ブランドの地元養豚業者に飼料として供給しているほか、十数年前におからサラダを開発。タマネギやニンジンを混ぜ合わせ、マヨネーズなどで味付け。直営の食事どころで、定食や料理の1品として出すと人気が出て、2年前から市内のスーパーでも販売している。
おからサラダ料理レシピは、ネット上をにぎわせているが、商品化はほとんどない。最大の理由は消費期限。同社の現状品もわずか3日のため、通販による全国展開は難しかった。改良に取り組み、真空包装と加熱殺菌試験を実施し、食感を損なわず、賞味期限15日と大幅延長に成功。開封前冷凍も可能になった。
飛騨信用組合の助言も得て、開始するクラウドファンディングの資金を真空包装資材や製造設備などに充て、商品を完成させる。支援額は3千円から2万円までの5コースで、金額に応じ、同社の豆腐類製品や食事券などが付く。31日までで、リターン品は11月以降に発送する。榮社長は「オンリーワンの食品で、全国の皆さんを健康にしたい」と語る。
URLはhttps://camp-fire.jp/projects/view/488856
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