関西テレビ
【開催反対派】 「表現の不自由展という不敬極まりないイベントが開催されております」 【開催賛成派】 「美術を見るためにここに人が集まってるので、美術を見る能力のない人は来ないでええよ」 物々しい雰囲気の中、16日から大阪市で始まった「表現の不自由展かんさい」。 会場の前では、開催に賛成する人たちと反対する人たちが激しく対立し、警察官が引き離す場面も。 この催しは、2019年、愛知県で開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で出展された作品など約30点を展示しています。 その中には、愛知でテロを示唆する脅迫状が来たため展示が一時中止された、慰安婦問題を象徴する少女像なども含まれています。 今回、会場となっている「エル・おおさか」は大阪府の施設で、府が委託する施設管理者は、抗議があり安全確保が困難だとして利用許可を取り消しました。 主催者側はこの処分の執行停止を求め、提訴。 裁判所は「適切な警備などがあってもなお混乱が防止できないほどの特別な事情はない。表現の自由の一環として、その保障が及ぶべき」と使用を認める決定を出しました。 施設管理者はこの決定を不服として即時抗告したものの、15日、高裁は訴えを退け、予定通り開催される運びとなったのです。 【表現の不自由展の主催者】 「自分たちと考えが違う、意見が違うからその展示を潰すんじゃなく、まずは見てみてみようよ。見てみて作品と対話しよう。攻撃する側は言論やまっとうな対話ではなく、暴力で踏みつぶそうとしてる。『それが危ないからやめましょう』『それが危ないから会場を貸しません』と言ってるのは、はっきり言えば向こう側に加担する形になると思うんですよ」 一方、府立施設での開催について、当初から反対の立場を示してきた吉村知事は… 【大阪府 吉村洋文知事】 「明らかに差し迫った危険があると思っています。他の利用者も安全に利用してもらうのも、管理者として責任を持っている。利用の停止を判断する権限はある」 実際に、施設側には脅迫文やサリンと書かれた液体が届くなどしていて、16日は、警察などの厳重な警戒のもと、午前10時に開場しましたが… 【記者リポート】 「反対を主張する車が、多く列をなして会場の前に来ました。声が聞こえないほどの大きな音で開催に抗議しています」 施設の外では、反対する人の抗議が一時激化し、警察と衝突する場面も見られましたが、開場前から多くの人が列を作っていました。 【訪れた人】 「美術館で展示できなかったのなんでか理由が書いてあるっていうから、それを見たかったんですよ。右でも左でも、暴力で邪魔しようというのは嫌だ」 【訪れた別の人】 「見るだけでこんだけ大騒ぎになるとすごく面倒くさい。騒ぎになってることで作品に色がついたり、妨害が入って見られなかったりというのは本当にナンセンスだと思う」 憲法で保障される「表現の自由」。 開催を認めた司法判断と、騒然となった現場の状況を、私たちはどう捉えるべきなのでしょうか。
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