聞き手・川野由起
「パレスチナ」と聞いて、何を思い浮かべますか。長く争いが続く、中東の地――。真っ先に思い浮かぶのは、そんなイメージでしょうか。パレスチナ料理が食べられるレストランを東京・神田で開くシャディ・バシイさんに、食を通じて人々の暮らしや思いを聞きました。
肉やコメが中心のアラブ料理も多いですが、特にパレスチナは、畑でとれるオリーブやデーツ(ナツメヤシの実)、ザクロやオレンジなど新鮮な素材を使った料理が多いです。食事の最初にはいつも、たっぷりサラダを食べます。今回紹介するのは、青麦「フリーカ」を使ったサラダです。
フリーカをゆでてもちもちとさせたものに、トマトやキュウリなどを混ぜ、お酢とレモン汁、オリーブ油を混ぜます。酸味が利いたさっぱりした味わい。新鮮なオリーブやザクロをトッピングするとおいしいです。小麦をひきわりにした「ブルグル」をよく使いますが、私は栄養価が高く食感もいいフリーカでアレンジしました。
青い地中海が広がる港町、イスラエルのハイファに生まれました。イスラエルの人口の7割はユダヤ人、2割はアラブ人(パレスチナ人)です。私はパレスチナ人で、子どもの頃は、海を見渡せる山の上にある家から、海辺まで1時間ほど歩いて、釣りやサーフィンをして遊びました。
子どもの頃から料理が好きで…
からの記事と詳細 ( 酸味が利いたパレスチナの「青麦サラダ」 戦争だけでない故郷知って:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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