こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。
長年イタリア料理に携わってきた経験を活かして、身近な材料で、できるだけ手軽に作れる美味しいパスタレシピを日々研究している私。今回はアサリ缶と水菜を使って、サラダ風のボンゴレパスタを作ります。
ボンゴレはイタリア語で「アサリ」のこと。名前にボンゴレと付くパスタには「ボンゴレ・ロッソ」や「ボンゴレ・ビアンコ」がありますが、どちらもアサリとそのだしを使ったパスタです。ちなみに、ロッソはイタリア語で赤、ビアンコは白。ボンゴレ・ロッソは赤いトマトソース、ボンゴレ・ビアンコは白ワインと茹で汁で作るパスタソースになります。
今回は野菜も食べられるように水菜を使ってサラダ風に仕上げるので、水菜との相性を考えてボンゴレ・ビアンコでいきたいと思います。
パパイズムの「アサリ缶と水菜のサラダ風ボンゴレ・ビアンコ」
【材料】(1人分)
- スパゲッティ(1.6~1.7mmがおすすめ) 100g
- 水 1.2L
- 塩 12g(パスタ茹で用)+適量
- 水菜 60g(2株程度)
- にんにく(みじん切り) 1片
- オリーブオイル 大さじ1と1/2+仕上げ用に大さじ1
- バター 15g
- アサリ水煮缶 1缶(130g程度)
- アサリ水煮缶の汁 大さじ4
- 白ワイン(日本酒、料理酒でもOK) 大さじ2
- しょうゆ 小さじ1/2
作り方
1. 水菜は洗ってから根元を切り落とし、3cm幅にザク切りにしたら、ザルにあげて水気を切っておきます。
水菜は水にさらしすぎるとビタミンCなどの栄養が水に溶けだしてしまうので、軽く洗う程度で大丈夫です。
2. スパゲッティを茹でます。鍋や大きめのフライパン(今回は26cmのフライパン使用)に水と塩を入れて沸かします。沸騰したらスパゲッティを入れ、パッケージに書いてある時間のマイナス1分茹でて、コシのあるアルデンテ食感に仕上げます。
パスタを茹でる際のお湯は少なく見えますが、このくらいの方がパスタに含まれるでんぷんが茹で汁に溶け出しやすく、ソースを作る際に乳化を促しやすくなります。ただし、お湯はこれ以上少ないとパスタが塩辛くなっちゃうので注意してください。
3.スパゲッティを茹でている隣でソースを作ります。フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて中火にかけます。
30秒~1分程度でにんにくが少し色付き始めたタイミングでアサリの身(アサリ缶の汁はまだ入れません)を加えます。
にんにくは焦げやすいので注意しましょう。アサリの身にはすでに火が入っているので、ここはサッと炒める程度でOKです。
4.3にバターを入れて強火に切り替え、バターを溶かします。
5. バターが溶けたら白ワインを加え、5秒ほど煮詰めてアルコールを飛ばします。中火に戻したら、アサリの汁、スパゲッティの茹で汁(大さじ2)を入れ、ヘラなどで素早く混ぜて乳化させます。全体が白っぽくなり、とろみが付いたらOK。塩で味を調えて火を止めて、スパゲッティが茹で上がるのを待ちましょう。
仕上げに混ぜ合わせる水菜がソースの水分を吸いやすいので、ソースはやや多めにしています。
6.スパゲッティが茹で上がる直前に、5のソースを中火で温め直し、フツフツとしてきたら火を止めます。スパゲッティが茹で上がったら、トングなどでつかんでソースの入ったフライパンに移します。
大事なことなので毎回書いてしまいますが、ロングパスタもショートパスタも、ザルにあげてザ~ッと湯切りしてからおおよそ5秒以上放置すると、パスタの中の水分まで過剰に抜けてパサパサになってしまいます。そこで、茹で上がったパスタは滴る茹で汁だけを軽く切ってソースと絡めるか、ザルにあげてすぐソースと絡めるのがおすすめです。
7.6に水菜を加えたら、しょうゆを回し入れ、全体を手早く混ぜ合わせます。
8. 器に盛りつけて、仕上げにオリーブオイルを回しかけます。
にんにくの風味とアサリのだしが効いてます
水菜とアサリの身を一緒にスパゲッティに絡めて、さっそくひと口。はい、美味しい! にんにくの風味とアサリのだしで、これはまごうことなきボンゴレ・ビアンコです。仕上げのしょうゆも味の奥深さを演出してくれています。水菜のシャキシャキ食感とフレッシュさも入って、食べ飽きない美味しさ。グリーンが加わるので色味もいい感じですね。
アサリだけでも美味しいですが、えびやイカなどをプラスしてペスカトーレ・ビアンコに仕上げてもおいしいと思います。
アサリ缶で手軽にできる、本格派のボンゴレ・ビアンコ。ぜひ、チャレンジしてみてください。
アサリ缶とサバ缶で、トマトソースの「ペスカトーレ・ロッソ」も美味しくできますよ。
作った人:パパイズム
2児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。
企画協力:レシピブログ
テレビや雑誌で活躍するブロガーをはじめ17,000名のお料理ブロガーが参加する日本最大級のお料理ブログのポータルサイト。毎日のおかずや弁当、お菓子など100万件のお料理レシピを無料で検索できる。
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