広瀬すず(22)が15日、オンラインで行われたWOWOW「ドラマWスペシャル あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました-」(前編は27日午後9時、後編は3月6日午後9時)の完成発表会に、共演の宮沢氷魚(26)と出席した。

ラップの歌詞「リリック」を手掛ける芸大生のリリックライター・桜木杏(広瀬)と、俳人のコピーライター・連城昴(宮沢)の青春物語。

ラップと俳句の融合が題材の作品で、広瀬は劇中でラップに初挑戦した。不器用な杏が気持ちををあらわにするシーンで「バキバキにラップをしても言葉が入ってこない。杏の感情を優先したかった」。ヒップホップ好きの俳優板橋駿谷を相手にラップバトルを演じ「私もやってやろうと頑張りました」と振り返った。

熱のこもったシーンに仕上がったといい、宮沢は「本当にすごかった」と絶賛。「鳥肌が立ちました。初めてとは思えない、普段からやってるんじゃないかと思うくらい。見どころです」と話した。

俳句に親しむため、撮影前には模擬句会を開催したという。文晟豪監督はその時の広瀬の句について「ここでは言えないくらいプライベートに介入している句で、そこまで関係性ができていない中でこんなことを言うんだと。いい人だなと思いました」。広瀬は「説明しないと分からない句だった」と照れつつ、誰の優秀句にも選ばれなかったことには「言葉が浮かんだ時、キタ!と思ったけど…みんなと感性が違うのかな。なかったことにしました」と苦笑した。

発表会では昨14日の「バレンタイン」にちなみ、それぞれが一句を披露。広瀬は「この想い 散ってなくなれ チョコ桜」と読み上げ、「思いが届かなくてやけになった感じ」と解説した。宮沢から「普通は『桜』と『チョコ』をくっつけようと思わない」とオリジナリティーを評価されると、「マネジャーさんにドヤ顔で見せました」とうれしそうに語った。